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ドゥテルテ氏「バカは殺害してもよい発言」から見る『イロイロ市代理戦争』

ドゥテルテ氏「バカは殺害してもよい発言」から見る『イロイロ市代理戦争』

『フィリピン違法薬物撲滅キャンペーン イロイロ代理戦争』
ドゥテルテ大統領は、8月28日、ジョビー・エスペニド氏(Jovie Espenido)を直々にイロイロ市の警察署長に任命した。イロイロ市はビサヤ地方の主要都市であり、国内で最もシャブ(覚せい剤)使用の悪弊が広まっている地域と非難されている。

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さて、エスペニド氏の直近1年の経歴がすごい。
1)麻薬捜査で町長を殺害(2016年11月)レイテ州アルブレア町、人口4.6万。
2)麻薬捜査で市長と関係者を含む15名を殺害(2017年7月30日)西ミサミス州オザミス市、人口14万。
3)イロイロ州イロイロ市警察署長へ昇進(2017年8月28日)人口45万。
 
型にはまらない刑事の活躍を描いた「西部警察」、「あぶない刑事」、「相棒」等の刑事ドラマのシナリオを超えた体を張った活躍である。直近の「活躍」から1カ月以内に昇進させて送り込む人事にも凄みが感じられる。また、この人事はドゥテルテ大統領の下記コメントから当人の希望であることも伺える。
 
ドゥテルテ大統領のコメントから(一片の詩のようです)
 
君にもう一度頼みたい。
君はかつてレイテへの赴任を希望した。
その町長は死んでしまった。
 
君は次の赴任先にオザミスを希望した。
その市長は死んでしまった。
 
今、君はイロイロへの赴任を希望している。
その市長は(麻薬の)保護者と認定されている。
彼は、生き続けることが出来るのかな~。
(Source:Duterte assigns Espenido to Iloilo City, SunStar 2017/08/28 Retrieved from http://www.sunstar.com.ph/manila/local-news/2017/08/28/duterte-assigns-espenido-iloilo-city-560852
「生き残るか死ぬか」という問に対しては、エスペニド氏は「それは神の意志だ。」と答え、さらに「私個人は、生命を尊重する立場であり、プロフェッショナルな法の執行者だ。悪いことをしていない人は何も恐れる必要は無い。」と付け加えている。一方、イロイロ市長自身はエスペニド氏の赴任を歓迎し、捜査への協力を表明した。
麻薬撲滅の政策を推進する大統領と現場で遂行するエスペニド氏。 立場は違えど、同志といっても過言ではない2人がイロイロ市でタッグを組む。 ビサヤ地方における麻薬撲滅の橋頭保として、今後に注目が集まる。
 
ソース:https://davawatch.com/articles/2017/08/30/5444.html

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出島