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バンコク首都圏で実施されたタクシー料金の値上げの余波

 
2014年末、プラジン・ジャントーン運輸相は、バンコクのタクシー料金を一律8〜13%値上げすると発表した。実施は8%と5%の2期に分けられ、最初の8%は同年12月からすでに施行されている。
 
タクシー料金の値上げについては、これまでも「サービスが向上しないなら、上げるべきではない」「外国人ばかりを乗せている。正当ではない」など、多くの反対の声が上がっていたが、物価の上昇、ガソリン代の高騰などもあり、引き上げざるを得ない状況なのは明らかだった。
 
陸運局が掲げる13%値上げ目標達成のため、さらに5%の値上げを実現すべく、陸運局は「DLT Check in」というアプリを使い、2月20日から5ヵ月間にわたり国民の忌憚なき意見を聞くため調査を実施。7月29日に発表された結果では、乗客の満足度は目標の75%には及ばず、値上げは見送りとなった。
 
ちなみに、アプリに寄せられた声は、驚きの全7000件。その声もまちまちで、クレームから運転手を評価するコメントなど7つのセグメントに分けられ、最も多かった意見が「乗車拒否」だった。実際にアプリをダウンロードしてみると、英語でも対応しており、使い方もシンプルなため、日本人でも一言ある人は投稿してみてほしい。
 
揺れているタクシー料金の値上げ問題だが、残り5%アップが仮に実施されたとしても、設定を変更したメーターを陸運局に届け出て、車検も受けなければならず、すぐに我々のサイフを直撃することはないとされる。
 
ちなみに今回の地方への措置だが、そもそもプーケットにしても、チェンマイにしてもメータータクシーの数は少なく、我々日本人にはそこまで大きな影響はない。今回の措置は、あくまでもバンコクへの布石にすぎない。あとは時間の問題なのだろう。