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ベトナム政府、最低賃金の引き上げを2016年3月まで棚上げ

財務省の統計データによれば、国家の財政赤字は公債とともに近年急激に増大していた。同省の最近の推定では2015年の国家の中心的な歳入は目標よりも低く、31兆ベトナム・ドン(14億米ドル近く)となる見込みだ。
 
一方で47兆ドン(21.2億米ドル)近くとなる見込みの地方レベルの財政黒字のおかげで、国家全体としては16.4兆ドン(およそ7億4000万米ドル)の予算超過となる、と同省は語った。
 
同省によれば、国家の中心的な財政赤字は世界的な原油価格の下落が主な原因だ。一方予算を使いすぎたことと減税も赤字の要因となっている。これら要因を考慮し、国家の予算の収支が改善されるまでの間、内閣は2016年3月まで最低賃金の引上げ案を国家に提出することを遅らせる決定を行った。
 
国家賃金評議会が賃上げ案を承認した同日、ベトナム労働総連合(VGCL)は労働者らの生活を改善すべく、政府に対して2016年に最低でも14.3%の域内の賃上げの増加を提案した。
 
ベトナム労働総連合(VGCL)によれば、2014年より14.3%高い2015年の最低賃金のレートは、従業員の最低レベルの生活費の78-85%しか満たすことができていないという。
 
2016年に最低賃金を12.4%増加させるために、国家賃金評議会は会合を3回招集しなければならず、90%の賛成票を達成した。しかし10月5日にベトナム労働総連合(VGCL)は2015年と同額である最低でも14.4%に2016年分を変更するよう求めてきた。
 
先にビジネス団体らは首相に対し2016年に最低賃上げを6-7%に調整するよう求めていた。ベトナム繊維協会(Vitas)は賃上げの幅が大きすぎ、特に現在のように最低賃金ではなく総所得に基づいて従業員の保険を支払わなければならない時に、衣料品や繊維ビジネスに対して大きな問題を生じさせるとして、12.4%の引き上げには異議を唱えていた。Vitasは提案した賃上げ幅については明らかにしなかった。
 
ベトナム労働総連合は、賃上げは適切な時期に行われるべきだと語った。給与賃上げの発表は第12回党大会の開会の直前に、すぐれた生産性や労働のイノベーションをもたらした労働者ら表彰する第9回国家評議会とともに行われるべきだと同連合は語った。
 
また労働者らの代表は、経済は2015年はじめの9カ月に6.5%のGDP成長率を見せ、力強く成長したと述べた。2016年はGDPは6.8%の成長を遂げ、経済は2015年を凌ぐと予測されている。
 
photo by PhillipC on flickr