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ドラゴン桜が中国でドラマ化決定! アリババが権利を購入

 
日本の原作活用の第一弾として選んだのは、人気漫画の「ドラゴン桜」。ドラマ化する権利を取得した。この漫画は、落ちこぼれ高校生たちが東大受験を目標に掲げて奮闘する青春漫画で、日本でも阿部寛主演でドラマ化され人気を博した。大学受験をテーマにした今作品は、お守りや鉛筆付きの問題集がヒットした経緯があり、ネット通販との親和性が高いと判断したようだ。
 
「ドラゴン桜」の版権を管理するコルクは、日中間の版権取引・保護などを手掛ける中国のIPフォワード・グループを通じて、アリババにドラマ化する権利を販売した。アリババが中国人俳優をを起用して1話40分間のドラマを40話制作し、コルクは内容を監修する。制作費は5千万元(約10億円)程度の見通し。アリババが自社制作する初の日本作品となる。
 
同社は日本の漫画やアニメは「わかりやすく、中国の若者を魅了している」と評価。中国市場でも有望なコンテンツとして、積極的にドラマ化する。
 
スマートフォンなどを使い、動画やサイトでドラマや映画を視聴する消費者が増えている中国。そのことに目をつけ、アリババは11月に、中国の動画配信大手の優酷土豆を買収することで合意した。今回のドラマも動画サイトを中心に配信する予定だ。
 
中国では検閲や海外番組の輸入規制などが障壁となり、日本のコンテンツを流すことが難しかった。そのため今回の枠組みが成功すれば、日本のコンテンツを中国市場に売り込む道が広がる。