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中国と中東欧16カ国が首脳会談、経済関係を強化

中国と中東欧16カ国が首脳会談、経済関係を強化

中東欧16カ国と中国の首脳会談(16プラス1首脳会談)が11月24、25日、中国の蘇州で開かれ、中国の政府、企業による中東欧のインフラ整備事業への投資、参加などが決まった。

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ハンガリー、セルビアと中国は、ブダペスト―ベオグラード鉄道幹線の改修・近代化で合意し、政府間協定を結んだ。15億ユーロの総工費のうち、85%を中国からの融資で賄う。償還期限は20年、最初の5年は返済が猶予される。来年末に着工し、2017年中の完工を目指す。
 
同プロジェクトはギリシャ・ピレウス港から北上する鉄道幹線整備構想を構成するもので、完成すれば最長で全長740メートルの貨物列車が走行できるようになる。また、旅客輸送の所要時間は現行の8時間から2.5時間に短縮される。
 
リトアニアでは、招商局集団(CMG)が物流業界に投資する。クライペダ特別経済地区に物流パークを設置するほか、クライペダ港にも投資する方針だ。
 
CMGは10月にも、リトアニア国鉄と合弁で、中国の貨物をベラルーシ経由でクライペダへ輸送する事業を立ち上げることを決めている。同社は現在、総工費3億米ドル超の工業団地をミンスク空港の近くに建設中だ。第1期工事は来年末までに完了する予定。
 
スロバキアは核燃料サイクル・サプライチェーンの構築で中国核工業集団(CNNC)と基本合意(MoU)に調印した。CNNCは、フランス、英国とも同様な提携で合意しており、「欧州における包括的な原子力産業サプライチェーン」という「重要な戦略的イニシアチブ」を構成するものだと説明している。
 
スロバキアはまた、長江を挟んで上海の対岸にある南通市に中国・スロバキア工業団地を整備することで当局と合意した。
 
ルーマニアはすでに先月初め、チェルナヴォダ原発の第3、第4号機の設置・操業で広東核電集団有限公司(CGNPC)と正式契約を交わした。
 
ブルガリアは、中国と社会基盤、原子力、農産物、観光の分野で協力強化を希望している。中国側は具体的には、ブルガリアが提案する高速鉄道・黒海周回高速道路の整備に関心を示した。
 
セルビアは、ベオグラードのドナウ川架橋工事が中国の融資で成功裏に終わったことを受け、スメデレヴォ製鉄への発注を中国に働きかけている。
 
中国の対東欧貿易高はこのところ年30%の大幅な伸びを記録してきたものの、実際の取引高は600億ドル超にとどまる。
 
16プラス1首脳会談は、中国が2011年、体制変換以来、疎遠になっていた中東欧諸国との経済関係を復活させる目的で開催を提案。翌2012年にワルシャワで第1回会議が開かれた。アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、エストニア、クロアチア、ラトビア、リトアニア、マケドニア、モンテネグロ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ、ハンガリーの中東欧16カ国が参加する。来年はラトビアのリガで開催される予定だ。(東欧経済ニュース2月18日号「招商局集団、ベラルーシ工業団地の物流プロジェクトに関心」、1月7日号「中国、中東欧のインフラ整備に協力」、2014年10月29日号「中国CGNPC、ルーマニアの原子炉を受注」を参照)
 
photo by gaobo

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