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シャープを買収する台湾の鴻海精密工業、契約ずれ込む

 
鴻海は「買収方針を撤回する考えはない」とするが今月初旬を目指していた契約時期は大幅に遅れている。
 
台湾を訪れたシャープの高橋興三社長は14日、台北市内で鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長と会談した。両社の協議は断続的に続いており、関係者の中には早ければ今週中に契約するとの見方もある。ただ鴻海は銀行側と綿密な調整を続けており正確な契約時期は見通せない情勢だという。
 
鴻海は偶発債務が実際に発生する場合に備えて一定の金融支援を求めているもよう。2行が持つシャープの優先株の買い取りを予定額の1000億円から減らす案がある。主力2行は3月末に期限を迎えるシャープ向け協調融資5100億円の借り換えに応じる方針。
 
鴻海の支援で経営再建の可能性が高まると判断すれば、金利の引き下げに応じる可能性もある。