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ボルボ・カーズ、中国の生産戦略を発表

 
中国北部の黒竜江省にある大慶工場では、プラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」をベースにしたボルボの旗艦モデル「S90」シリーズを生産する。また、プレミアムセダンの新型「S90」は将来、欧州から中国に生産移管する計画。
 
中国西部の四川省の成都工場では、SPAをベースにした中型モデル「60」シリーズを、生産する。
 
また、上海から南へ約350キロメートルに位置する浙江省台州市路橋区に建設中の新工場では、プラットフォーム「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」をベースにした「40シリーズ」を生産する。
 
路橋区の工場は、浙江吉利控股集団が所有し、ボルボ・カーズが運営する。同工場では、CMAベースの「40シリーズ」に加え、浙江吉利傘下の吉利汽車が10月に発表した新ブランド「LYNK&CO」から発売するCMAベースの乗用車も生産する。
 
■ スウェーデンではSPAモデル、ベルギーではCMAモデルを生産
 
ボルボ・カーズは欧州ではスウェーデンとベルギーに工場を持つ。スウェーデンのヨーテボリ工場では、引き続きSPAベースの「S90」シリーズと「60」シリーズのモデルを生産する。ベルギーのゲント工場は将来的にCMAベースのモデルに特化した工場とし、新型「40シリーズ」シリーズを生産する予定。
 
ボルボ・カーズはこのほか、米国のサウスカロライナ州に建設中の新工場では、SPAベースの車両を生産し、米国市場および輸出向けに出荷する計画も発表した。