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シンガポール、オフショア・海洋セクター、依然厳しい先行き

 
メイバンク・キム・エン証券のアナリスト、イア氏とニール・シンハ氏は、石油輸出国機構(OPEC)が減産に合意したことで心理面の改善はあったが、企業の業績改善はそう簡単ではないとみている。
 
石油関連のシンガポール企業は造船所とオフショアサポート船の運営業者がほとんどで、設備過剰の状態にある。同アナリストは「設備利用が改善しても、経営が改善する前に資金が底をついてしまう企業が出る」とした。銀行も新規の信用供与に慎重になっている。
 
石油関連業者の破たんの反動で、起債あるいは新株発行による資金調達もほとんどの企業には困難と考えられるという。今年は7月にスワイバーが債務超過で破たん。スイスコも経営難で裁判所の管理下に置かれた。
 
来年1月中旬から2月末にかけ企業は2016年度決算を発表するが、同アナリストは、石油関連企業による引当金の計上が行われると予想している。個別の企業では、同アナリストはリグ(油井掘削装置)大手ケッペルとセムコープ・マリンに対し悲観的だ。リグ、サポート船とも過剰状態にあり、韓国、中国の追い上げもあるためだ。
 
ソース:http://www.asiax.biz/news/41706/