2017年1月4日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • copy

東電・中部電共同のJERA、英国のガスセントリカと提携へ、LNG調達

東電・中部電共同のJERA、英国のガスセントリカと提携へ、LNG調達

東京電力ホールディングス(HD)と中部電力が欧州エネルギー大手と燃料事業で提携する。液化天然ガス(LNG)取引での共同調達や相互融通を進める狙いで約10社と交渉に入った。東電と中部電は2016年7月に統合した燃料事業のグローバル展開により火力発電所の運転コストを提言し、収益能力を引き上げる。

この記事の続きを読む

東電と中部電は折半出資したJERAで燃料事業を共同で進めている。LNG取扱量は年4000万トンと世界最大級だ。まず英国最大のガス事業者、セントリカと協議を始めた。フランス電力公社(EDF)のほかドイツやオランダなどの電力・ガス関連企業、約10社とも提携交渉を進める。

欧州各社はパイプラインで欧州域内などから天然ガスを調達するだけでなく、アジアなどからLNGも輸入する。JERAは欧州企業とLNGの共同調達を始め、購入料を増やして価格引き下げを狙う。日欧それぞれに近い産出地域からLNGを輸入するように融通しあい、輸送コストを減らすことも検討する。
 
提携先に対しJERAが米国などで検疫を持つLNGの欧州向け販売も始める。国内は電力事業が伸び悩み、LNG需要が減る可能性もある。日本以外の販売を増やして新たな収益源を確保する。

提携により発電コストが下がれば、電気料金抑制で消費者にも恩恵が及ぶ。欧州企業もガス産出国との価格交渉力の強いJERAと組むメリットが見込まれる。ただ狙い通りに進むかはLNG市場に左右されることは間違いない。今後、新興国での電力需要の伸びとともにLNG需要が期待されるが、未だ不透明な部分もある。いずれにしても、国内市場の縮小を受け、海外展開を急ぐ。

この記事の提供会社

logo

Digima〜出島〜

http://www.digima-japan.com/

メルマガ会員  
 

出島