2017年1月10日

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三菱ケミカルHD、独素材大手SGLの米工場買収

三菱ケミカルHD、独素材大手SGLの米工場買収

三菱ケミカルホールディングスは4月までにドイツの素材大手SGLグループが米国にもつ炭素繊維の工場を買収する。設備や人材を引き継いで年1000トンの生産能力を獲得する。需要拡大が進む風力発電機や自動車向けに素早く増産対応できるようにする。炭素繊維で高いシェアを持つ東レや帝人も投資を拡大しており、新たな用途開発などを通じて中韓勢などを引き離す。

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傘下の三菱レイヨンの米子会社を通じて、ワイオミング州にあるSGLの工場を買収する。買収額は数十億円。同工場にはアクリル繊維を高温で焼成して炭素繊維を作る設備があり、約50人の従業員が働いている。まずはSGLの施設を流用して年1000トンを生産。将来は改造したり増設したりして、4倍の年4000トンに増やすことも検討する。
 
三菱ケミカルHDが能力拡大を急ぐのは、消費エネルギーを抑えるために風力発電機の風車や自動車に鉄より軽くて丈夫な炭素繊維を使う例が増えているためだ。
  
風力発電向けの炭素繊維の需要は2020年に2016年費で焼く2倍の2万6000トンに、自動車向けは同3倍強の2万5000トンに増える見込みだ。新規受注を得るには十分な生産能力を持つことが条件になる。三菱ケミカルHDは米国で新たに製造拠点を設ける検討もしていたが、工場の買収で建設工事や人材育成にかかる時間を短縮する狙いだ。

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