ベトナム製品のウォルマートへの売上高は依然として低迷
ベトナムのメーカーやサプライヤーはウォルマートでの商品販売に高い利益は期待していないが、ウォルマートがアメリカやその他市場との架け橋になる事を期待している。
2014年、Cuu Long An Giang社の商品は、仲介業者を通すことなく直にウォルマートチェーンへの参入を果たした。
ここ数年、ベトナム産のドライフルーツ製品が中国のウォルマートで販売されており、またTrung Nguyen Coffeeもチリ、ブラジル、メキシコ、中国のウォルマートに置かれている。
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2008年にはThuan Phuong社がウォルマートの中国支社に社員を送り、同社製品の小売りチェーン流通に関して交渉している。交渉後、Thuan Phuong社はウォルマートチェーンに商品を卸す初のベトナム繊維企業となった。
Thuan Phuong社は、初年には商品を20万点納入していたが、現在には年間300〜500万点の商品を納入しており、需要に追いつくよう2つの新工場をロンアン省に建設するに至った。ベトナムのその他繊維企業もThuan Phuong社の動きを追い、ウォルマートチェーンに居場所を見つけている。
しかしながら、アナリストによれば、ベトナム企業はイギリス、中国、メキシコのウォルマートへの進出には成功しているものの、米ウォルマートでの商品量はそれほど多くはないという。
また、ベトナム製品がウォルマートに参入したと言っても、その多くが価格の安い外部委託商品であり、ベトナムブランドの名を冠しているわけではないということも指摘されている。
ビンズン省の履物企業はウォルマートで2つの商品ラインを展開しているが、商品としてはナイキとウォルマートのブランドを冠している。商品がどこから来ているのかを示すのは、商品に記された「Made in Vietnam」の文字だけである。
現在までに、商品を自社ブランドとして米ウォルマートに輸出しているベトナム繊維・履物企業はまだないという。
Vinatex傘下の企業の代表は、以前ウォルマートに商品を卸していたものの、ウォルマートがごく低価格の商品のみしか受け付けないため、企業として利益が見出せず、後に取引を取りやめたことを明かした。
Dong Hung JSC社はウォルマートと提携を結んでいる大規模な革靴メーカーであるが、平均輸出価格は生産コストに極近い1商品あたり4-5米ドルにすぎず、ウォルマートとの取引は高い利益を生み出さないと上層幹部は述べた。
各国のメディアが最近報じたところによると、ウォルマートはオンラインショップのAmazon等ライバル企業との厳しい競争から苦戦を強いられているという。この報道により、いくつかの大手サプライヤーが二の足を踏んでいる。
しかしながら、ベトナム企業はウォルマートがアメリカやその他市場との架け橋になることを期待し、依然としてサプライヤーになることを望んでいる。
例えば、Dong Hung社は発注前にサンプルを提携企業に見せ、チェックを受けなければならないが、依然としてウォルマート向けの外部委託は受け付けている。

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