2017年4月3日

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国連派遣者がカンボジア現地の縫製工場での過酷な経験を語る

国連派遣者がカンボジア現地の縫製工場での過酷な経験を語る

3月21日、国連派遣者でカンボジア労働組合連合の会長Sophorn Yang氏が3月21日、カンボジアの縫製労働者の不当な扱いについて講演で語った。

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昨年来、コーネル労働組織はコーネル大学にナイキとの取引停止を求めるキャンペーンを行っている。ナイキは同大学のスポーツウェアのほとんどを生産している。ナイキは東南アジア全域で劣悪な環境にある工場や縫製工場に生産を発注していると、カンボジアで縫製労働者として働いた経験を持つYang氏は述べた。
  
「Yang氏は縫製工場で働くということがどのようなものかを知っている。彼女の同僚はしばしば集団で倒れたり、トイレに行ったり、休憩して水を飲んだいりといった基本的な必要を満たす自由も与えられていなかった」とコーネル労働組織のNicole Oliveira氏は話す。
  
カンボジアのアパレル・製靴工場、1000工場で働く100万人の労働者の9割は農村地域出身の女性であるとYang氏は話す。
「労働者らは毎日混んだトラックの荷台で通勤する。多くの労働者が栄養失調状態にあり、健康保健もなく、給与を搾取されている」
  
Yang氏はかつてある労働者が死んだ時に工場から家族への補償が何もなく、その事件以来、カンボジアの縫製労働者と女性の権利のために戦うことを決意したと述べた。こうした努力もあり、カンボジアの最低賃金は30米ドルから現在153米ドルへと上昇した。
「正しいことのために戦うことは私の情熱となり、私の人生となった。恥じるべきは政府であり、自分ではない。恐れるべきなのは政府であり、自分ではない」とYang氏は話す。
  
Yang氏は、進化をもたらす上で最も気にかかるのはカンボジア女性に対する教育と、彼女ら自身の考え方の変革であると話す。カンボジア文化は女性の指導者を尊重しないが、女性が自身の社会における権利と力を理解できるよう助けていきたいとYang氏は話す。
  
コーネル労働組織は出席者に対し、ナイキのロゴにテープでXマークを付けることを推奨した。ナイキのような大企業にとって大学契約は非常に利幅が高いため、学生の活動でナイキにプレッシャーを与え、下請工場の労働者の権利を守ることができると説明した。
  
「犠牲になるものを理解している。これは正義のための戦い、工場の人々のための戦いだが、私だけに力があるのではない。あなた方にも力はあり、助けることできる。このプロセスで力になることができる」とYang氏は述べた。
  
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2814.html
 
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