2017年6月16日

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クルディスタン、国家樹立に向けて動き出す。成立すれば新たな巨大市場誕生か

クルディスタン、国家樹立に向けて動き出す。成立すれば新たな巨大市場誕生か

イラク北部のクルディスタン地域政府(KRG)のバルザニ大統領は、11月までにイラクからの独立を問う住民投票を実地すると明らかにした。成立すれば、資源の豊富な巨大な市場が誕生することになる。

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クルド人は中東の各国に広くまたがる形で分布しており、独自の国家を持たない世界最大の民族集団である。人口は2,500万~3,000万人といわれている。 
 
ISが2014年に国家を樹立して以来、クルド人の民兵組織「ペシュメルガ」が陸軍の中心となり、他国が支援、援護する形でISの掃討に努めてきた。ISが財源の確保に利用していた、石油が大量にとれるコバニとキルクークはペシュメルガが奪還し実効支配している。クルド人は国家樹立を宣言したIS掃討の中心となることで、国際的な存在感を高め、今度は自分たちが国家樹立の可能性を高めた。ISにとっては皮肉な話である。
 
独立にあたっては、イラクや、クルド人と長年仲の悪いトルコ人の反発は必至であることから、難航するとみられている。新たな国家、ひいては大型経済圏の樹立に多くの国が関心を集める。

 
Photo by jan Sefti on Flicker

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