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フィリピン・セブで韓国人グループの違法オンライン・カジノが摘発

  
NBIは今年の1月に同グループの情報を掴み、この6月から本格的な内偵捜査に入り今回の捜索、急襲となった。摘発されたグループの内、フィリピン国内関係法違反で6人は逮捕され、裁判所によって1万2千ペソ(約2万7千円)の保釈金で検察による取り調べは続くものの身柄は解かれた。
 
しかしながら、逮捕されなかった7人を含めて、13人全員が入国管理局(BOI)によって資格外活動などの違法滞在容疑で取り調べが行われている。
  
捜査当局は容疑が固まれば6人の起訴、裁判が行われ、起訴されない7人を含めて韓国への強制送還、及びフィリピンへの入国禁止となる『ブラック・リスト』に入ると述べている。
  
グループはセブ市に隣接するマンダウエ市カバンカラン地区にある2階建ての民家を1ヶ月の家賃10万ペソで借りて、違法オンライン・カジノを開いていた。
  
今回の捜索でコンピューターなど証拠物件として押収されたが、同グループの顧客はアメリカ、オーストラリアの英語圏と韓国と判明している。
  
フィリピンの賭博事業は国営会社の『Philippine Amusement and Gaming Corporation』(PAGCOR)が一手に管理していて、5月2日に38人が放火などによって死亡した『リゾート・ワールド・マニラ』などの大規模賭博施設営業もPAGCORが押さえている。
  
また、オンライン・カジノ事業も同様で、この営業免許を得るには5000万ペソ(1億1千万円)以上の巨額な資金が必要となっている。
    
そのため地下に潜ってオンライン・カジノを開く組織が続出し、昨年11月24日にはルソン島中部パンパンガ州アンヘレス市のホテルを舞台にした違法オンライン・カジノが摘発され、中国人1300人余が拘束される事件も発生。
 
また、台湾人による『振り込め詐欺』グループ24人が同年11月21日、セブ市で摘発され、国を問わない犯罪者グループがフィリピンを根城にする暗躍しているのが明らかになっていて、日本人グループもこの手の犯罪に手を染めているとの指摘も従来からある。
  
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news03&config=&command=body&no=421
  
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