2017年8月4日

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中国に出かけるなら気をつけたいこと=海外記者の視点

中国に出かけるなら気をつけたいこと=海外記者の視点

夏休みを利用して中国へ旅行する人もいるだろう。最近、オーストラリアのメディア「news.com.au」の記者ギャビン・フェルナンド氏は、旅行記事として、中国に見られる特有のポイントについてまとめた。ニセ札の横行、行動を制限する監視社会、ネットの自由度が低いことなど、注意したい事項を取り上げている。

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1.中国当局は「ビッグブラザー」 監視社会
 
3月、トイレットペーパー泥棒の被害防止のため、北京の紫禁城近くの公衆トイレは、顔認証システム付きトイレットペーパー排出装置を取り付けた。こんな細かいところまで、国民の日常生活は徹底的に監視システムを導入している。
 
ほかにも、中国共産党体制の視点から「社会の不安定要素」「反体制的」などと見なされれば、拘束や連行の可能性もある。こうした監視システムを駆使した社会の抑制システムに、エコノミスト紙は「デジタル全体社会主義国」と形容した。
 
地下鉄、鉄道、空港など交通機関での検閲はより厳しい。ポケットを空にして、バックをX線装置にかけ、金属探知機で審査を受けなければならない。
 
2.現金、カードを持ち歩かなくても決済できる
 
少なくとも30歳以下の人々はスマートフォンだけで、買い物、食事、あらゆる決済、情報入手を済ませている。フェルナンド記者が現地の友人とともにバーに行き、メニューを店員に求めようとすると、知人たちは笑ったという。
 
テーブルには、それぞれWeChatペイ(微信)やアリペイ(支付宝)などのバーコードが掲げられている。スマホで、写真や価格の表示されたメニューを見て、注文し、決済も済ませることができる。(注:アプリでの決済には事前に中国で口座開設が必要)
 
3.中国当局は「ビッグブラザー」 監視社会
 
3月、トイレットペーパー泥棒の被害防止のため、北京の紫禁城近くの公衆トイレは、顔認証システム付きトイレットペーパー排出装置を取り付けた。こんな細かいところまで、国民の日常生活は徹底的に監視システムを導入している。

ほかにも、中国共産党体制の視点から「社会の不安定要素」「反体制的」などと見なされれば、拘束や連行の可能性もある。こうした監視システムを駆使した社会の抑制システムに、エコノミスト紙は「デジタル全体社会主義国」と形容した。
 
4.ネット検閲は強力
 
中国の有名なファイアーウォール「金盾」により、海外サイトのFacebook、Twitter、Youtube、Instagramなど、主要なサイトはほぼアクセスできないようになっている。
 
中国に支店を置く海外企業は、自社VPNを通じて海外サイトにアクセスしていたが、最近、中国当局は、VPN規制を強化したため、ネットの自由はゼロに等しくなった。今秋に、中国共産党中央の重要人事が決定する第19回全国代表大会を控え、情報統制を厳しくしていることが背景にある。
 
5.許可なく写真や動画をたくさん撮る
 
プライバシーや肖像権の法が整備されている国ならば、許可のない場所や人物を撮影をすれば、法的な処罰を受ける。中国と中国人に、その意識は低いし、ルールも存在しない。配慮のないシャッター音の響きは、あなたを不快にさせるかもしれない。
 
また、フェルナンド記者が許可された場所で撮影を試みると、何を撮影しているのか気になるようで、周囲の人はディスプレイをのぞき込んできた。「プライバシー侵害だと考えることはないのだろう」と、少しばかりの不快感を示した。
 
6.ニセ札に注意! 
 
あまり報じられていないことだが、中国ではニセ札が横行している。この記者の深センのレストランでの体験で、ウェイトレスは会計時に受け取った50元を光にかざし、首を振って、付き戻したという。一般的に横行するニセ札に対応するため、多くのオフィスや店舗では、専用の鑑定機を設置している。
 
タクシーでは、これを利用した「ニセ札詐欺」が発生することがある。運転手は、客から本物の100元を受け取ると「ニセ札だ」と言って、自ら持っていたニセ札と本物をすり替える。運転手の不審な動きに、注意したほうがいい。
 
ソース:http://www.epochtimes.jp/2017/08/28106-2.html

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