海外ビジネスニュースを毎日配信!− DIGIMA NEWS

過去最悪、香港の「MTR観塘線」が遅延10時間

     
8月6日付香港各紙によると、5日11時過ぎに牛頭角と藍田の間で信号機が故障したため、同線の上り下り列車ともに徐行運転することになり、運行間隔は15分に1本程度とされ、ホームには乗客があふれごった返した。
   
中には45分間停車した後にやっと運行を再開した列車もあり、体調を崩し病院に運ばれた乗客も。21時35分になって復旧して通常運転となったが、MTR史上最も長い遅延となった。
    
MTRが31分以上遅延した場合、ペナルティが課されることになっている。遅延4時間までは500万ドルで、以降1時間ごとに250万ドル加算されるため、今回の10時間の遅れでは罰金は2000万ドルに上ることが推算されるが、罰金の上限は2500万ドルと決められているという。
  
MTRは今年(5日に起きた遅延を含まず)これまでに7回の遅延が生じており、罰金はすでに1850万ドルに上っている。昨年は事故270回のうち8回が31分以上の遅延で、計1450万ドルの罰金を支払った。
    
Photo by Rory MacLeod on Flickr

>あわせて読みたい 『香港・MTR放火事件を受けての荷物検査は見送り、しかし監視カメラは6年後には完備』