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カンボジアの縫製労働者が幽霊をめぐる集団ヒステリーで倒れる

  
カンボジアアパレル労働者民主労働組合連合カナディア工業団地支部のBun Van支部長によると、New Orient Garment Companyのおよそ35名の労働者が倒れ、治療のため診療所に運ばれたという。
 
「労働者らの間に、誰かが幽霊に取り憑かれ、鶏を食べたいと叫んでいるという話が広まった。この話が他の労働者を怖がらせ、一人また一人と倒れていった。全員が工場近くの診療所に運ばれた」とVan氏は話した。
 
幽霊に取り憑かれたという話の真偽ははっきりしないという。しかし、工業団地で働く労働者らの間にこうした話が広まるのは今回が初めてではないとも付け加えた。
 
「カナディア工業団地には、こうした事態がすでに10回以上起こっている工場もあるほどだ。タケオ州のクメール魔術を使う魔術師のところに連れて行かれた人もいる。工場オーナーが生け贄の鶏を仏塔に備えたケースもある」とVan氏は述べた。
 
この工場では1000人以上の労働者が雇用されており、ジャケット、パンツ、ドレス、スカートやポロシャツを製造している。
倒れた従業員の一人、Kim Ly(35)は、午前中に数人が倒れ、午後にもさらに数人倒れたと説明する。
 
「パニックのようになり突然倒れたが、自分でもどうしてそうなったのかわからない」と彼女は話した。
「今度は診療所に運ばれた別の同僚が取り憑かれたように叫んでいる」とも彼女は付け加えた。
 
労働相の国家社会保障基金のCheav Bunrith部長からコメントを得ることはできなかった。
先月、Bunrith部長は栄養に関する教育プログラムが功を奏し、工場での昏倒事例は減少しており、2015年の1800件が2016年には1160件になったと述べている。
    
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_2982.html
 
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