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オーストラリアの「テン・ネットワーク」を米大手TV系列CBSが買収

  
連邦上院の抵抗でマードック・ゴードン組は阻止
 
メディア所有制限を緩和するメディア法改定法案が連邦議会で成立していればラクラン・マードックとブルース・ゴードンが共同でテンを買収することができていたはずだが、法案が連邦上院で抵抗を受けているためかなわなかった。
 
CBS自体、テンのコンテント供給元としては最大だったが、今回は買収提案が認められたもので、ネットフリックスやフォクステルなど有料ストリーミング・サービスに対抗する「CBSオール・アクセス」事業をオーストラリアで展開する足がかりが得られたことになる。
 
テン・ネットワークの管財人らは、CBSがすでに同テレビ局の事業と資産を全て購入する拘束力を持った契約を進めている。
 
全豪競争消費者委員会(ACCC)は、マードックとゴードンの共同買収提案が出されても反対しない態度を明らかにしていたが、共同買収提案自体がメディア修正法の成立を前提としていた。
 
テン・ネットワークは、マードック、ゴードン、ジェームズ・パッカーの3人が新規2億5,000万ドルのクレジット・ライン保証を撤回したため、6月に任意で管財人の手に渡っていた。
 
ただし、CBSがテンを買収する契約は外資審議会(FIRB)の認可を必要とする。一方、CBS自体ニューヨーク証券取引所に上場しており、資産は280億米ドルにも達する。
  
Photo by Kristin Dos Santos on Flickr
  
ソース:http://nichigopress.jp/ausnews/businessnews/148367/
 
(参照)US TV giant CBS to buy troubled Ten Network, creating potential streaming rival to Netflix, Stan