2017年9月13日

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ベトナム北部タインホア省の縫製工場で労働者6000人がストライキ

ベトナム北部タインホア省の縫製工場で労働者6000人がストライキ

ベトナム北部タインホア省の縫製工場でおよそ6000名の労働者が就業規則を巡りストライキを開始したと9月7日に国内メディアが報じた。

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Thach Thanh地区の縫製企業S&H Vina Co. Ltd.の労働者らは、同社の従業員に対する非人間的な扱いに抗議し、就業規則も理不尽で労働者の負担となっていると訴えている。
ストライキは9月6日の午後勃発した。労働者らによると、昼食後、地面に古い布を敷いて座っていたところ、監督者がそれを没収し、硬い床にそのまま座るように命じたと言う。
   
それに対し、2000名以上の労働者が仕事を中断し抗議のため集まった。その後さらに4000名ほどが集まり、会社の就業規則変更を求めストライキを始めたという。
ストライキは翌日も続き、労働者らは会社側に14項目の要求事項を提出した。要求事項には基本賃金の増額、子ども手当、勤続手当や交通費の支給などが含まれる。また、適切な産休、常識的な勤務時間、病気や緊急時の欠勤に対する罰則の廃止も求めている。
   
従業員らは同社の尋常でない就業規則にも反発している。現在、従業員は病欠や忌引きでも3日前に申請する必要がある。また、有給休暇も月1日のみである。
Thanh Hoa労働総合連盟とThach Thanh地区の行政関係者が問題解決に乗り出し、7日午前中に労働者と経営者側の協議の機会が設けられた。
   
7日午後までに、同社は6日の問題の端緒となった監督者を解雇し、労働者らの要求の一部を検討することに同意したとTui Tre紙は報じている。
ベトナムではストライキに関する法案の通過が度々遅れ、法律がまだ成立していない。そのため、労働者らによる抗議活動はすべて非合法ストライキと見なされる。
   
ベトナム労働総合連盟によると、2017年の1月から5月末まで、賃金の増額、労働条件の改善や残業拒否などを巡り全国で133回のストライキが発生している。
昨年の同時期と比較するとストライキの回数は24%減少したものの、ストライキに関与する労働者の数は増えたという。
  
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3018.html

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