2017年9月13日

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ブラジル、8月の自動車生産台数は増加

ブラジル、8月の自動車生産台数は増加

グローボ系ニュースサイト「G1」が9月6日づけで伝えたところによると、ブラジル自動車製造者協会が同日、8月の自動車生産は好調で前年同月比+45.7%に達したと発表したという。

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8月の生産台数は約26万台で、単月ではそれまで最高だった今年5月を上回り、今年最高を記録したとのことだ。ちなみに前年8月は17万8000台。2017年1-8月累計では約175万台で、前年同期の139万台を大きく上回っている。
 
国内の新車販売台数も8月は今年で最も多い17.75%の増加を示したが、生産台数の増加を反映した形となっている。
 
この状況を受けて、自動車製造者協会は年間生産台数の伸び率予測を21.5%から25.2%に引き上げた。生産数では当初の予測では262万台としていたところを、270万台に上方修正した。
 
一方このセクターでは2014年11月以降、輸出向けの需要が強い状態が続いており、2017年1-8月は50万6000台が輸出に向かい、前年同期の32万4000台から56.1%の増加となった。史上最高の輸出台数だという。
 
8月単月では6万6500台が輸出され、昨年同月比+61.7%に達した。2016年6月の輸出実績は4万1170台。ただ、輸出台数で今年最高だった7万2800台には及んでいない。
 
自動車製造者協会代表のアントニオ・メガリ氏は自動車輸出について次のように語っている。
 
「我々の事業において輸出は最も重要な分野です。この需要が高い状況が続くことを見込んでおり、協会では年間輸出見込み台数も上方修正しました。当初の70万5000台より35.6%多い74万5000台とし、これは前年比では43.4%増となります」(メガリ氏)
 
今年の輸出見込台数は、これまで過去最高だった2005年の72万5000台を上回ることになる。
 
自動車産業における被雇用者数は微増で、前年比+0.02%、前月比+0.9%にとどまった。
 
「被雇用者数の増加は投資家及び消費者の景況感に大きく影響します」(メガリ氏)
 
2017年6月、それまで1万2198人いた被雇用者は、人員整理、早期退職プログラムなどで、6320人にまで減少した。
 
2017年8月に開かれた世界貿易機関(WTO)は、EU、日本の訴えに基づき、ブラジル政府から自動車業界を含む複数セクターに対する補助金拠出をやめるよう勧告した。
 
「争点は輸入車と国産車に対する扱いが異なる点です。ブラジル国内での雇用促進のための施策がやり玉にあがりました」(メガリ氏)
 
WTOはブラジルに90日の猶予を与え、具体的な改善を求めた。これまでブラジルは補助金をめぐってさまざまな訴えを起こされてきたが、今回が最大の訴えとなる。
 
(文/原田 侑、写真/Ivan Bueno/APPA)
写真は2017年5月、パラナ州パラナグア港。出荷を待つ自動車
 
ソース:http://megabrasil.jp/20170911_37305/
 
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