2017年10月19日

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ベトナム・ホーチミン市の商業地賃料がうなぎのぼりに

ベトナム・ホーチミン市の商業地賃料がうなぎのぼりに

第2四半期中、商業地の賃料はベトナム・ホーチミン市中心部で4.8%、その他の地域で1.5%上昇した。
Vincom Center Dong Khoiの賃料は10-15%上昇している。

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CBREによると、今年の第三四半期にはハイエンドの新しい供給源は出現していないという。
Aクラスの商業地84万5765平方メートルが52のプロジェクトで利用可能となっており、ベトナムの記録史上最も高い数字になっている。しかしながら、この数字はバンコクの10分の1、シンガポールの15分の1である。
  
新ブランドが店舗を開設し、既存ブランドがネットワークを拡大するなど、小売市場は熱気を増している。
H&MはVincom Center Dong Khoiに総面積3000平方メートルの初号店を出店した。このショッピングセンターにはPull & Bear、Stradivarius、Massimo Duttiなども店を構えている。
  
郊外では、Thuan Kieu Plazaが今年第4四半期に正式にオープンした。
敷地はKOIやGong Cha、Maku、Buffalo Wild Wings、McDonald’sなどの飲食料品ブランドで占められている。
Ngo Duc Ke通りに面した店舗用地では投資家達がこぞってミルクティショップを開店させ「ミルクティ通り」と呼ばれているが、1平方メートル辺り7万6240ベトナム・ドンにまで賃料が高騰している。
  
ホーチミン市ではAクラスの商業地が2019年までに50万平方メートルに到達すると予測されている。
CBREのDuong Thuy Dung氏によると、ファストファッションや飲食料品ブランドの出現により、ホーチミン市の商業地の賃料が上昇しているという。
3000平方メートル以上の敷地を探すファッションブランドが増えており、彼らは高い賃料も受け入れている。最も需要が高い敷地エリアは1区で、通りの正面や高級ショッピングモールの一階に位置している。
  
しかしながら、中心部の商業地区で要件を満たすような場所はそれほど市場に出ていない。関係者によると、ホーチミン市場に参入するためには、小売業者は2-3年ほど待たなければならないという。
  
ベトナム小売業協会の発表によると、ベトナムの近代的な小売業の集客率は消費者の20-25%であり、タイ(46%)やマレーシア(53%)、中国(53%)と比較して低く、大きな可能性を秘めている。
   
2016年には1100億米ドル規模、2020年までには1800億米ドル規模になることが見込まれているなど、ベトナムは世界で最も魅力的な小売市場30カ国の一つである。
  
ベトナム統計総局(GSO)によると、2017年1月-5月の期間、卸売・小売部門の登記投資資本金は7億9800万米ドル、FDI(外国直接投資)資本は全体の6.5%に登り、外国直接投資家にとって3番目に魅力的な事業分野であった。
 

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