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韓国「暁星グループ」12億米ドル規模のポリプロピレン製造工場をベトナムに建設

   
Cai Mep工業団地管理委員会のNguyen Ahn Triet委員長によると、商工省はこのプロジェクトへの投資計画を承認したという。暁星はプロジェクト実施のための行政手続きを完了し、また省側も用地整備を済ませ暁星に土地の引き渡しを行なった。
   
「管理委員会はプロジェクト承認のための書類を来週首相府に提出する。首相の承認が得られ次第、暁星は建設を開始できる」とTriet委員長は説明した。
計画によると、用地は2期にわけて整備される。第1期では暁星は液化石油ガス(LPG)貯蔵タンクの建設に1億3300万米ドル、ポリプロピレン製造工場の建設に3億3600万米ドルを投入し、年間生産可能量は60万トンとなる見込み。
   
第2期では、4億9600万米ドルをプロパン脱水素(PDH)工場と2億2600万米ドルをもうひとつのポリプロピレン製造工場と石油化学製品倉庫の建設に投入する予定。
2017年2月上旬、暁星グループの代表らとベトナム政府はこのプロジェクト実施のための覚書(MOU)を交わしている。
   
覚書署名式で暁星グループの代表者は「液化石油ガスからポリプロピレンまでの生産システムの統合により価格競争力を高め、今後さらなる可能性が見込めるベトナム、中国、東南アジア諸国等での市場シェアを拡大したい」と述べた。
   
ポリエステルはポリプロピレンモノマーの組み合わせにより製造される熱可塑性の「付加重合体」である。ポリエステルは製品梱包、自動車産業のプラスチック製部品、繊維など様々な用途に使われている。
   
暁星グループは繊維、化学製品、交易、建設、電力、工業など複数の分野にわたる総合的企業で、アジア、ヨーロッパ、アメリカを中心とした世界的なネットワークを構築している。
   
暁星グループは2007年にベトナムに進出し、南部ドンナイ省に3つの繊維工場を建設した。2015年5月、暁星は4つめの工場となる6億6000万米ドル規模のファイバー製造工場への投資許可を取得し、ベトナムへの投資額は現在までに10億米ドルに達する。今回のプロジェクトは暁星グループにとって初の海外のポリプロピレン製造工場となる。
  
※画像出典元:http://www.hyosung.co.jp/index.html