2017年12月27日

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ホテルオークラマニラ 放火・銃撃事件のあったカジノに進出

ホテルオークラマニラ 放火・銃撃事件のあったカジノに進出

日本のホテル業界の名門といわれる(株)ホテルオークラが、フィリピン・マニラ首都圏パサイ市に『ホテルオークラマニラ』(仮称)を2018年に開業する【写真は同ホテル完成予想図】。

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同ホテルはマニラ国際空港前にある大型カジノ施設『リゾーツ・ワールド・マニラ』の既存施設を利用したもので、同施設内では2017年6月2日に起きたギャンブル狂の逆恨みで放火、銃撃事件が起き、37人が死亡している。

この事件は43歳のフィリピン人男性が数百万ペソのギャンブルによる借金を抱え、同施設に押し入り凶行に走ったもので犯人は同施設内にあるホテル一室で自殺をしている。

そういった悲惨な事件から時間的に間もない時期にオークラが同施設を所有する会社と運営管理契約を結んだ経緯は明らかにされていないが、イメージ的にはマイナスではないかとの業界からの声も出ている。

カジノを所有する会社としては、日本の名門ホテルであるオークラが入ることによってそのネーム・ヴァリューを利用出来、カジノの不名誉な事件を消したい思惑があったのではないかとの指摘も流れる。

2018年に開業するホテルオークラマニラは標準客室面積を60平方メートルとし、客室数191室で営業し、日本、スペインレストランを備え、宴会場・会議場を4室持つ。

同グループは高い成長率を持ち、フィリピンの国策であるギャンブル事業がレジャーの一環として有望と見ていて、マニラには既に同グループは別のホテルを営業中。

一方で、放火、銃撃事件を起こした人物のように国内カジノの立ち入りを禁じられているギャンブル依存者は、フィリピン国内の宝くじやカジノを管轄する政府の公社『PAGCOR(Philippine Amusement and Gaming Corporation)』によると、500人以上あると見られている。

このため銃器の野放し状態のフィリピンにおいては、同じような事件が再び起こる恐れは払拭されていない。

なお、(株)ホテルオークラは2017年12月現在、国内47、海外25の計72ホテルを所有し、客室総数は2万2513室となっていて、2020年にはヴェトナム、ミャンマー、台湾にグループホテルを開業する予定。
 

ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=343

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