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世界で高まる半導体需要 「東京精密」前年同月比18ヵ月連続で増加

 
同社はチップ化する工程で必要なダイシング機器の国際シェア20-30%を占めており、2017年末には前年比75%増の238億円を受注している。

 

同社への発注の70%以上は北米やアジアといった海外からのもので、特に中国からの精密測定機器の需要が急激に高まっているという。

 

世界半導体市場統計(WSTS)によれば、2017年の世界半導体市場は前年比21.6%増の4,122億ドルとなり、半導体史上初めて4,000億ドルを突破した。さらに2018年の半導体市場は、ビデオやデータ保存技術分野の需要の高まりを受け、前年比9%増の4,512億米ドルに上ると予想されており、同様に半導体製造に必要な機器の需要も7%増の601億米ドルになる見通しだ。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>

世界の半導体市場が3,000億ドルを突破したのが2013年、2000億ドルを突破したのが2000年であり、2000億ドルから1000億ドル増加するのに13年かかっている。しかし、そこからさらに1000億ドルの増加にはわずか4年ほどしか有していないことから、その勢いが見てとれる。

 

世界半導体販売高の好調が続く中、米国Semiconductor Industry Association(SIA)より2018年1月の販売高データが発表され、1月としては史上最高、前年同月比22.7%増となり、前年比増は18ヶ月連続を記録。高い二桁の伸びを維持していることから、引き続き市場の動向から目が離せない状況が続いている。

 

(参照)https://asia.nikkei.com/Markets/Tokyo-Market/Tokyo-Seimitsu-heads-for-another-year-of-record-profit