タイ政府機関「TCEB」 日本企業を対象とした最新の「MICE政策」を発表
さる3月29日、東京プリンスホテルにて、タイのビジネスイベント産業を促進する政府機関である「タイコンベンション&エキシビションビューロー(以下、TCEB=ティーセブ)」による、タイと日本の双方に利益をもたらす【最新のMICE(=マイス)政策 ※】についての記者会見が行われた。
※MICE(マイス)=ミーティング(Meeting)・インセンティブ旅行(Incentive Travel)・コンベンション(Convention)・エキシビション(Exhibition / Event)の4つの頭文字をとった、多数の集客が見込まれるビジネスイベントを総称する造語
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記者会見には、タイ王国大使館の大使であるBansarn Bunnag氏と、TCEB代表のChiruit Isarangkun Na Ayuthaya氏の両名が登壇。
冒頭に登壇したBansarn Bunnag大使は、タイ政府が主導するMICE政策の発展と実績についてスピーチ。さらに同国の国際競争力を高めるための10のSカーブ産業を促進する「タイラインド4.0政策」についても言及した。
続いて登壇したTCEBのChiruit Isarangkun Na Ayuthaya代表は、タイの新しいビジネスチャンスを推進すると共に、日本企業にとっても有益なサポート資金を提供することを目的とした、タイ政府機関が推進する「日本のMICE向けプロモーションパッケージ」の詳細を発表。
さらに同氏は、タイ政府が推進する同国のMICE施策において、日本企業が着目すべきポイントとして、以下の4つをアナウンスした。
① 「タイランド4.0」について
タイ政府が主導する、同国の国際競争力を高めるための、次世代自動車、スマートエレクトロニクス、医療ツーリズム、農業・バイオテクノロジー、食品分野などを含む、10のSカーブ産業を促進するイノベーション施策
② 「東経済回廊(EEC=Eastern Economic Corridor)」について
先述のタイ政府が推進するSカーブ産業への投資の誘致も視野入れた、タイ・ミャンマー・ラオス・ベトナムを結ぶ、全長1,450 km の道路を基盤にした経済開発計画
③ 「タイでのコンベション及びエキシビジションへのインセンティブ」について
日本企業が、タイの展示会を有効活用できる、TCEBが提案する「2018年の日本向けプロモーションキャンペーン」
④ 「TCEBがビジネスイベントを通じてタイを強調していくこと」について
近年、タイおよびバンコクが、成長著しいASEAN市場のゲートウェイとして、ビジネスイベントを開催する地域として国際的な高い評価を受けていることの積極的なアナウンス
以上の4つのポイントこそが、急成長を続けるタイのMICE政策を促進しているとした。
特にポイント③にて発表された、TCEBが提案する「2018年の日本向けプロモーションキャンペーン」は、タイ政府と日本企業の双方に利益をもたらす施策であり、今後タイへの進出を画策している日系企業をターゲットとした有益なプロモーションパッケージであると強調した。
※詳細はTCEBのHP「お問い合わせ」まで
TCEBのデータによると、過去10年間において、日本はタイにて360億バーツ以上のMICE活動を実施しており、世界でTOP10、アジアではTOP5の貢献をしているとのこと。
近年タイ政府は、自国の航空設備を含む各種交通インフラを始め、国際会議場の創設など、多方面に渡って新しい投資を積極的に行っている。急成長を続けるタイが推進する、今回発表された日本企業をターゲットとした「最新のMICE政策」ならではの、ビジネスイノベーションの機会の創造に期待したい。
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