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サンタンデール銀行、海外送金にブロックチェーン技術を応用

 
ブロックチェーンとは、分散型台帳と呼ばれる取引記録の仕組みで、データの改ざんが難しく、セキュリティレベルが高いデータ管理方法。ビットコインなど暗号資産取引の記録方法としてよく知られている。
 
サンタンデールによると、この新サービスを使った取引では約2時間で送金元から送金先に資金が到達するという。従来のサービスでは銀行が取引を受け付けてから受取人の銀行に届くまで2日以上かかっていた。
 
「このサービスはサンタンデールのブラジル、スペイン、英国、ポーランドで利用できます。今後数か月で利用できる国の範囲を広げていきます」(サンタンデール広報)
 
当面新サービス利用者は追加の利用料を支払う必要はないようだ。外貨送金の場合は、送金取組時点で口座から引き落とされる自国通貨額がわかるようになっている。
 
サンタンデールが新サービスで採用したのは、米リップル社が金融機関向けに開発した、異なる台帳間の取引を可能にするプロトコル、ILPを基盤としたソフトウェアソリューション「xCurrent」とのことだ。
 
当面は限られた顧客に対してのみのサービスとのことだが、6月末までには新サービスを全面展開するという。
 
当初はブラジルから英国に向けてのポンド建て仕向送金のみ、3000USドル相当額を上限とする模様だ。6月の終わりにはスペイン向けのユーロ建て仕向送金も可能になる。その他のEU諸国への仕向送金は第2四半期中に徐々に進めていくとのことだ。2019年以降は米国向けドル建て仕向送金とブラジルレアル建て被仕向送金も開始する予定。
 
(文/原田 侑、写真/Divulgação)
 
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ソース:http://megabrasil.jp/20180419_38984/