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株式会社スクロールが、ベトナムCat Dong社を通じてEコマース市場に参入か

 
合意書によると、販売からeコマース、旅行事業に至るまで、ベトナムでの市場シェア拡大のために全ての経営資産や強みを活用することができるとしている。特にCat Dong社はスクロールが提供する日本製品を同社のCungMua.com、NhomMua.com、 Shipto.vnをはじめとするウェブサイトで販売する。スクロールが運営する日本ツアーもこれらウェブサイトを通して販売される。
 
さらには、両社は電子取引、流通、倉庫、ビジネス拡大などの分野においても協力する。2010年に設立したCat Dong社はeコマースウェブサイトとして知られており、また流通、運輸、オンラインマーケティングといったeコマース関連業務も行っている。スクロールは日本のeコマース企業で、ファッション小物、化粧品、サプリメントなどを扱っている。ベトナムは世界でも最も急速に拡大するeコマース市場で、平均年成長率は日本の2.5倍の35%にも達する。
 
Euromonitorによると、ベトナムのeコマース市場の売上高は2016年の10億ドルから2020年には23億ドルにまで拡大すると予測されている。ベトナムは人口構成が若く、収入が上昇しつつあり、インターネットやモバイル機器の拡大といった、eコマースの繁栄のための材料が揃っている。2017年にはeコマースによる小売業の売上が25%拡大し、小売業はベトナムのeコマース部門で大きな要素を占めることになるだろう。eコマースはインターネット上での物品の売買で、大きく分けると対ビジネス(B2B)、対消費者(B2C)、消費者間(C2C)の3種類に分類できる。
 
ベトナムのeコマース市場は発展の可能性が高く、多くの海外投資家が国内のeコマースサイトに投資を行い、市場シェアを競っている。最近も中国のインターネット大手企業JD.comと韓国のSTIC InvestmentsがTiki.vnに5400万ドルを投資し、業績悪化を報告したTikiの市場での地位確保に力を貸した。Shopeeもまた割引や全国配送無料のプロモーションや販売業者のトレーニング等に資金を投入している。
 
一方、Lazadaはベトナムでのeコマースの広がりに対応するため、物流網の強化と管理能力の強化に投資を行っている。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3358.html
 
 
【DIGIMA NEWS編集部の視点】
 
ベトナムを始め、急成長する東南アジアEC市場。日本企業の取り組みは続くが、厳しい状況が続いている。その中で、現地会社との提携という形でのアプローチが、どのような結果をもたらすか。注目していきたい事例になりそうだ。