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Jトラスト、カンボジア銀行の株式を取得 同国の金融市場と経済発展への貢献目指す

ANZRは、同国最大のコングロマリットであるロイヤルグループの子会社と、ANZの全額出資子会社ANZFが合弁し2005年に設立されており、2016年の銀行部門の総資産ランキングでは第5位に位置するなど、今後の更なる成長が期待できる銀行である。

 

同行が顧客対象としているのは、カンボジア国内の上位1%の企業と人口5%の富裕層で、低リスク市場にフォーカスした事業戦略をとっていることでも知られており、多様な金融商品を中心とした質の高いサービスと安全性でカンボジア国内の評価は高い。

 

またカンボジアの市場については、過去5年間にわたって銀行貸出残高成長率が26%成長となっているなど、アジアの中でも経済が急成長している国の一つで、ANZのCEOであるFarhan Faruqui氏も、カンボジアが魅力的なビジネス環境を持つ国だと話している。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
同国の金融部門も年々成長しており、2017年における金融システムの資産は20.90%増の237.6億ドルとなったほか、貸出金および預金はそれぞれ20.52%、21.82%増で、約138.3億ドルと13.75億ドルに上っている。

 

カンボジア内の金融部門の成長は同国内の卸売業、小売業、農業、林業、漁業をはじめとした主要セクターに起因しており、これらのセクターでの投資と取引が増えていくことで、各セクターの更なる活性化に繋がると考えられる。

 

Jトラストは今後の海外展開について、ANZRをプラットフォームとしてミャンマーやラオスへの展開も見据えており、ANZRを今後のメコン地域での事業拡大の拠点としていくことも視野に入れている。Jトラストが既に事業を展開している日本や韓国、インドネシアに続いてアジアでの勢いを加速できるか注目が集まる。

 

(参照)https://www.phnompenhpost.com/business/japan-bank-buys-major-stake-anz-royal-bank

https://www.khmertimeskh.com/50491053/anz-group-pulls-out-of-cambodian-joint-venture