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ベトナムのEコマース市場 中国や日本などの外資参入で競争激化

 
Tiki.vnは8年前にベトナム事業家Tran Ngoc Thai Son氏によって創設されたオンライン市場である。2018年4月までに、Tikiの外国人持ち株比率は13.08%から40.6%へ増加した。
 
2018年初めに、JD.comは東南アジアでの勢力を広げるためにTikiへ資金を注ぎ込んだ。ベトナム企業のVNGは昨年、Tiki株の38%を獲得するために3,800億ベトナムドンを費やした。
 
Tikiは長年損失を出している。2016年には407億ベトナムドンの損失を出し、2017年までに損失は2,820億ベトナムドンにまで膨れ上がった。
 
しかし、これはeコマース企業の中では珍しいことではない。eコマースは収益性の高い分野ではあるが、競争は激しい。そして巨額の損失に関わらず、オンライン販売者は依然として事業を拡大し続けている。
 
Sendo.vnがその例である。当ブランドはFPTオンラインによって展開され、4年前オンライン販売市場シェアを広げるために、VNG社の123Mua.vnを買収した。
 
さらに4年前、日本の大手テクノロジー企業3社が、Sendo株の33%を獲得するために資金を投下した。
 
Sen Do Technology JSCのNguyen Thi Hanh氏は、オンラインで商品を購入する人は、新技術に素早く適応する若年層が人口の大部分を占めるため、都市部、地方地域の両方で急増していると説明している。
 
ベトナムのeコマースの成長率は25〜30%と比較的高い傾向にある。Amazonの登場により、ベトナムのeコマース市場はさらに加熱することとなった。
 
HaravanのLieu Hung Tien氏は、中国のAlibabaが1年前にLazadaを買収し、東南アジア市場へさらに深く入り込もうと計画していると述べている。Alibabaの保税倉庫は2年前に中国とランソン省境界域に建てられ、1〜2年で使用が開始されると見込まれている。
 
Lieu Hung Tien氏が懸念するのは、Lazadaが東南アジアの6カ国と中国から商品を買い始めたというLazadaの発表である。これはAlibaba、Taobao、1688のB2CとC2Cで扱われる商品がLazadaと紐付き、ベトナムの消費者に販売されることを意味する。
 
ベトナム高品質製品事業協会によって2018年に実施された調査では、消費者の23%は購入決定の前にオンライン情報を検索することや、これは昨年の調査より5%高い数字であること等が明らかとなった。
 
9,300万の人口を持つベトナムのeコマース市場は、2025年までに75億米ドルの利益を生むと予想されている。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3428.html