2018年7月2日

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東レ、中国での水処理・水環境事業に向けて、オリックスおよび現地企業と提携を締結

東レ、中国での水処理・水環境事業に向けて、オリックスおよび現地企業と提携を締結

大手化学企業の東レ株式会社(以下、東レ)は6月27日、中国での水処理・水環境事業を進めるため、オリックス株式会社、および現地で展開中の上下水道会社である中国水務集団有限公司(以下、中国水務)との戦略提携協議書を締結したことを発表した。

 

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中国水務は上水道設備に東レの膜ろ過技術を導入し、同国内で飲んでも安全な水道水を供給することを目指していく。中国では急速な経済発展に伴い、飲むことができる水道水の需要が急速に高まっている。行政が管理する上水道分野は企業の参入が難しかったが、中国本土で最大手の中国水務と組み市場開拓を実現する。

 

また、今回の提携を通して浄水・汚水処理技術の普及拡大も図って行きたい考えで、東レは既存の下水処理施設の設備更新や新規施設の建設において水処理膜の技術提供を行い、都市部や農村部にも下水処理設備を設ける予定だ。

 
<DIGIMA NEWS編集部の視点>
 
東レは様々な膜技術を取り揃えたグローバルな水処理膜メーカーであり、中国市場においては1980年代から水処理膜事業を展開し、各種水処理膜を供給して中国の水環境改善・水不足問題の解決等に貢献してきた。

 

中国は昨今の急激な経済発展や都市部の人口集中に起因する、国内の環境汚染が深刻化している。中国政府は環境保護法を全面改正していくなど、国を挙げて環境規制の強化を取り組んでいるものの、世界の20%の人口を抱えているだけにその作業は容易ではない。

 

現在は給水設備の老朽化などの問題によって、水道水は一度加熱して飲むという習慣が根付き、下水や工業排水などにおいても品質向上のニーズが急激に高まっている。

 

今回のプロジェクトによって、今後日本企業が同国の水処理プロジェクトに参画できる可能性が大きく開けたのではないだろうか。

 
 
※画像出典元:http://www.toray.co.jp/
  
(参照)http://www.toray.com/news/environment/detail.html?key=736F46CB31053C07492582B20018A534

 

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