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フィリピンの自動車生産と販売が不振 ASEAN諸国では5位

 
1位のタイは54万台弱を生産し11.1%伸ばし、続くインドネシアは33万台弱、3.9%の伸びとなった。
 
3位のマレイシアは13.2%と2桁の伸びを示す16万台弱を記録し、ヴェトナムは5万台弱ながら5.3%の伸びを記録した。
  
ヴェトナムに続くフィリピンは2万3千台弱であったが、前年同期比37.8%と大幅に減らした。
  
ミャンマーは自動車生産では新興のために生産台数は少なく2千台になるが、前年同期比の2.2倍以上も生産は伸び、新たな生産国として期待が寄せられている。
  
生産台数の大幅な減少と共に、ASEAN自動車生産国の中でフィリピンのみが新車販売は不調であることが、同業界団体の統計で明らかになっている。
   
統計によると2017年1月から6月までの上半期での販売台数は19万台強から12.7%減少の17万台強となり、販売台数を伸ばす一方であったフィリピンの不振が顕著になっている。
   
これは自動車新車を購入する層がほぼ行き渡ったことと、新たに自動車を持つ層が中古車へ向かっていることと関係があり、右肩上がりであったフィリピンも岐路を迎えているとの指摘がなされている。
   
またフィリピンは近年5%以上のインフレが進み、この8月には消費者物価指数が6%近く上昇する予測も出ていて、消費者の新車購入に影響していると見られている。
  
同様に2018年1月からトラックを除く車にかかる税金が上げられたために、その影響は避けられず、2017年に業界が目標とした年間販売台数45万台の達成は、インフレが増大している現状から難しいのではと指摘されている。
   
なお、会社別では増減があるものの、韓国現代自動車が2018年上半期で1万台強を販売したが前年同期比より10%減らし、回復基調とはされているが苦しい展開となっている。
  
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news02&config=&command=body&no=360