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シンガポール高島屋が開業25周年 売上横ばいで国内需要に陰り

 
売り上げの4分の1は観光客が占めており、インドネシア人の消費が最も多かった。次いで中国人、マレーシア人、ベトナム人の順だった。
 
営業利益は同10%増の4,400万Sドル(約35億8,500万円)。売上高、営業利益とも過去最高には及ばなかった。同業他社との競争、オンライン通販の広がり、労賃の上昇が背景にある。
 
矢野辰雄社長によれば、タカシマヤカードを持つ「高島屋ファン」は17万人を数え、フルタイムの職員420人のうち60人は開業時からの社員だ。
 
人件費は年ごとに上昇しており、優秀な人材の雇用がますます困難になっているが、社内研修、育成で対応しているという。
 
今年は25周年を記念したイベント、販促を実施しており、メルセデスベンツBクラスが当たるくじもあった。
 
シンガポールはかつてショッピングパラダイスと呼ばれたが、最近は陰りが見える。矢野氏によれば、観光客は増えたが、観光客のショッピング支出は控えめだ。自国の小売市場が発展していることと、高いシンガポールドルが要因と考えられるという。