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LCCのスクート航空が燃料価格値上がりで運賃上昇 他会社も追随か

 
ジェット機用燃料価格の上昇が理由で、ほかの航空会社も追随の可能性がある。
 
ジェット機燃料価格は4年来の最高で、UOBケイ・ヒアンのアナリストは「運賃値上げは時間の問題。燃料値上がりの影響を最も受けるのは格安航空」と述べた。格安航空は経費に占める燃料支出の割合が高い。
 
スクートの発表によると、ジェット機燃料価格は1バレル90米ドル(約7,300円)と1年前より40%近く上昇し、燃料支出は前年より31%増加した。燃料費は経費の32%を占めているという。親会社SIAの4~6月期の連結決算は減益で、燃料経費の増加が響いた。
 
運輸業調査会社、クルーシャル・パースペクティブのコリーン・プン最高経営責任者によれば、燃料の値上がりという事情はどの航空会社も同じだが、航空需要が高い路線では、航空会社は燃料値上がり分を旅客に転嫁するが、競争が激しい路線では、大幅な運賃値上げはないと予想されるという。
 
域内で最も燃料値上がりの影響を受けると思われるのは、キャセイ・パシフィック航空、台湾の中華航空、アシアナ、フィリピン航空だという。