米中貿易戦争の煽りを受けるアジア諸国 勝者と敗者が鮮明に
北京とワシントンの間の貿易戦争が続いている中、他のアジア諸国は経済に影響が見られはじめている。
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一部は中国の景気減速の悪影響を受けている。10月の終わりには、(各部門の経済成長を測る)PMI指数が台湾、マレーシア、タイの製造業活動で低下した。韓国でも、2年間で景況感は最低水準にまで低下した。その理由は、中国が主要な貿易相手国だからだ。
数ヵ月間の米国と中国の貿易戦争は、中国への米国の輸出に制裁を課し、米国もそれに応酬した。中国製品の多くの部品は近隣諸国から来ている。中国の輸出の減少は部品サプライヤーらのビジネスの減少を意味する。
最も影響を受ける国は、輸出先の50%が中国である台湾だが、シンガポールやマレーシアも少なからず影響を受けている。ラオスからの銅の輸出やカンボジアやタイでの中国人観光も影響を受ける可能性がある。
アジア太平洋地域に関する最新の報告書では、世界銀行は、中国の成長率が1%、残りの地域が0.5%低下すると見込んでいる。アジア開発銀行もまた、この地域の成長率の低下を予測している(2018年:6%、2019年:5.8%)。
しかし、一部の国は貿易戦争をうまく利用しようともしている。米国の関税を相殺すると同時に、安価な人件費を活用しようと、多くの中国企業が近隣諸国に移転しようとしている。
ベトナム、マレーシア、バングラデシュはすでに家電産業やアパレル産業における生産シフトの恩恵を受けている。カンボジアもこの流れの利益を得ることができる国である。
カンボジアの場合、製品価格が中国製と比較して安いからで、貿易戦争前でさえ、多くの中国企業は労働コスト削減のためにすでにカンボジアに移転していた。今、この流れは加速している。
実際、今年9月までのカンボジアからの米国向けの輸出は、前年同期比で27%増加した。
こうした輸出の大半は、かつては中国が独占していたが、衣類や履物製品、スーツケースやハンドバッグなどの旅行用品などである。
旅行用品に関しては、カンボジアから米国への輸出額は2016年までに年間約5,000万ドルだったが、今年は上半期だけで1億6,000万ドルに跳ね上がった。
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3661.html
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