2018年12月12日

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ベトナムのアパレル企業がCPTPPでカナダへの輸出促進を期待 

ベトナムのアパレル企業がCPTPPでカナダへの輸出促進を期待 

ベトナムのアパレル企業は、カナダへの輸出促進するために2019年の早い時期に包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(新TPP、TPP11)により創出された新しい機会を積極的に活用している。

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ベトナムとカナダは共にCPTPPの加盟国であり、その他9か国が加盟している。同協定は、約5億人の市場を擁し、合計10.1兆米ドルのGDP(世界のGDPの13.5%)に相当する。
 
ベトナム繊維公団(Vinatex)のLe Tien Truong会長は、CPTPPにはベトナムのアパレル輸出の約50%に相当する米国は含まれていないが、その他の潜在的な市場、特にカナダ市場などがまだ残っている、と述べた。
 
カナダは毎年約133億米ドル相当のアパレル製品を輸入しているが、この量のうち、ベトナムの輸出は依然として少なく、毎年約5億5千万米ドル相当である。ベトナムはまだカナダとの自由貿易協定に調印していないので、CPTPPは今後数年間、北米市場へのアパレル製品の出荷を加速させる手助けとなるだろう、とTruong氏は指摘した。
 
チャンスを掴むため、Vinatex社はカナダのパートナーに積極的に企業情報を探し提供し、カナダの輸入業者との協力関係の可能性を探るため、Hanoi Textile & Garment株式会社 (Hanosimex)社、Hoa Tho Textile-Garment株式会社、Duc Giang Corporation社、Phong Phu International株式会社などの企業代表団を最近派遣したと付け加えた。
 
Phong Phu International社は、カナダ企業との直接的な会合を通じて、同市場における顧客の需要についてより多くのことを学び、目標設定に向けてより具体的に計画できるようにしたと語った。
 
そしてODM(オリジナルデザインメーカー)生産モデルの導入に成功した。高度な技術を適用することで、同社は新製品モデルの製造に1〜1.5日しか費やさなくなった(以前は要2か月)。新製品の市場投入への必要時間も8週間から2週間に短縮された。
 
その間、Hanosimex社はカナダのパートナーに40のニットおよび綿タオル製品を紹介し、同製品の「原産地規則(ヤーンフォワードルール)」を満たすことを強調した。
 
同社は、それは製品を供給する必要があるカナダ企業の必須条件から学んだものであり、カナダの小売業者および輸入業者がベトナムのアパレル製品への関心を示している、とも付け加えた。
 
Hanosimex社は、CPTPPの利点を最大限に生かすため、同協定に基づいた原産地規則(ヤーンフォワードルール)を満たすため、原料供給源を活用するようになると述べた。また、製品を多様化するため、ベトナムやその他CPTPP加盟国のサプライヤーを増やし、多様な要求に応じた柔軟な生産モデルを構築する。
 
Hoa Tho Textile-Garment社はまた、コネクティビティ(連結性)を強化し、来年の協力計画について協議を行うカナダ企業と直接面会した。
 
同社は、製品品質、競争力のある価格、そして良いサービスを確保するため、CPTPP協定の下、原産地規則(ヤーンフォワードルール)に適合した材料供給源を利用するとも述べた。柔軟な生産モデルもパートナーの要件を満たすために適用される。
 
ソース:http://apparelresource.asia/news/item_3678.html

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