2019年2月4日

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クアラルンプールの新開発エリア「バンサーサウス」が「カンポンクリンチ」へ再改称

クアラルンプールの新開発エリア「バンサーサウス」が「カンポンクリンチ」へ再改称

2019年1月19日、クアラルンプールのオフィス街、高級住宅地として開発が進むバンサーサウス(Bangsar South)が元の地名であるカンポンクリンチ(Kampung Kerinch、カンポンkampungはマレー語で村という意味)に再改称された。

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総選挙の公約通りに改称へ。不動産業者からは不満の声も
 
今回の再改称は、カンポンクリンチの歴史と文化を尊重し、維持する目的で行われた。
  
カンポンクリンチは1870年代にインドネシアから移り住んだ移民の定住地だ。
  
スマトラ(Sumatera)島のジャンビ(Jambi)県におけるクリンチ時代にちなんで名づけられ、代々その土地はカンポンクリンチと呼ばれてきた。
   
しかし、2007年頃から、不動産開発業者が、富裕層や欧米人が多く住む高級住宅街エリア「バンサー」(Bangsar)の南に位置するバンサーサウスとして開発を開始。その後、クアラルンプール市が2008年に改称を許可し、バンサーサウスがその地域の正式名称として認められていた。現在では住宅や商業施設などの大規模な複合開発が進められ、高級住宅エリアとして強いブランド力を持つ。
    
 
 カンポンクリンチ 再改称の経緯
 
今回の改称の背景には、昨年実施された第14回総選挙のキャンペーンで、与党連合第一党の人民正義党(Parti Keadilan Rakyat:PKR)が、カンポンクリンチの住民に対して再改称を約束していたことがある。
 
再改称が発表された今回のイベントで、人民正義党党首のアンワル・イブラヒム (Anwar Ibrahim)氏は、カンポンクリンチとの個人的な思い出を語り、現地住民の心の暖かさを強調。
 
「テクノロジーが発展した先進国を目指すというのは古くからある伝統をないがしろすることではない。カンポンクリンチには歴史があり、カンポン(村)と呼ばれることは恥ずべきことではない。近代的で先進的な国の実現のためには歴史や伝統の価値を理解し、大事にしていくことが必要」と述べた。
   
  
不動産会社から批判の声も
  
バンサーサウスがカンポンクリンチへと再改称された一方で不動産会社からは今回の再改称に対して批判の声も挙がっている。名称が変わることによってこのエリアのブランド力が下がってしまうことを懸念しているからだ。
  
不動産会ハータマス・リアル・エステートホールディングス(Hartamas Real Estate OUG Sdn Bhd)のジャネット・チョン(Janet Chong)氏は今回の再改称に関してこう述べている。
  
「ここ数年、バンサーサウスの物件が良く売れていた一つの理由はブランド力だ。そのため多くの投資家がバンサーサウスに集まり、開発が急速化した。バンサーサウスはクアラルンプール市中心部から近く、現在ではビジネスハブとして有名で、その名前はカンポンクリンチよりもよく知られている。今回の再改称はバンサーサウスの不動産市場に悪い影響を与えるだろう」。
 
他方からはその土地が選ばれる理由はその土地の名前ではなく利便性であるため、今回の再改称は土地のブランド力を下げることはないという意見もある。
   
今回の再改称で土地のブランド価値にどのように影響するかはまだ未知数といえる。
  
ソース:http://www.go-malaysia.info/latest-news-list/2019-0128-bangsar-south/
  
(参照)https://www.nst.com.my/news/nation/2019/01/452249/goodbye-bangsar-south-hello-again-kampung-kerinchi
(参照)https://www.edgeprop.my/content/1375206/change-bangsar-south-back-kerinchi-irrational-says-estate-agent

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