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シンガポール:デング熱感染者が増加、防止キャンペーンの開始を前倒し

 
蚊はよどんだ水が絶好の繁殖場所で、キャンペーン開始式でマサゴス・ズルキフリ大臣は、バケツ、プランターの受け皿、花瓶など水のよどみが発生しやすいところに注意を払うよう呼び掛けた。
 
1~3月のデング熱感染者は約2,000人で、前年同期(600人)の3倍強。死亡者数は3人だった。感染が最も多いのは例年6~10月で、過去2年は5月中旬に防止キャンペーンを開始していた。
 
2017年の感染者数は2,772と16年来の最少で、昨年は3,285人。それ以前の13~16年は年平均1万1,000人と多かった。
 
ネッタイシマカがデング熱ウイルスを媒介する。シンガポール環境庁(NEA)は雌の蚊をおびき寄せ捕らえるわなをHDB公営団地に仕掛けており、繁殖が多い場所を特定し、蚊の繁殖を抑制している。わな設置台数は5万個で、NEAは民間の土地付き住宅団地にも設置する。
 
昆虫に共生するボルバキア菌を利用した蚊の繁殖抑制試験もニー・スーン・イーストとタンピネス・ウエストで進行中だ。