海外ビジネスニュースを毎日配信!− DIGIMA NEWS

シンガポール:負債を抱えるセムコープ・マリン、親会社が20億ドルの助け舟

 
融資に使う資金を調達するためSCIは15億Sドルの債券を私募債の形で7月20日に発行する。表面利率は3.55%、償還は5年後で、テマセク・ホールディングスが購入者に名を連ねる。債券引き受けは政府系DBS銀行。
 
セムマリンは融資のうち5億Sドル(約396億円)を運転資本として活用する。セムマリンはリグ(油井掘削装置)の世界大手。リグ受注の激減で経営が急速に悪化した。直近の2・四半期は黒字を計上したものの、受注は減少を続けている。
 
同社は6月21日の声明で、油田開発関連業は回復の兆しが見えるものの、急速な回復は期待できず、持続的受注は当分見込めないとの観測を示した。
 
セムマリンは原油の急落によるリグ受注の急減が始まった14年以前の15年間、継続的に優れた業績を上げ、累積で54億Sドル(約4,274億円)の純利益を上げた。