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アメリカ:米国の対北朝鮮政策、ボルトン補佐官解任で外交重視に復帰か

 
北朝鮮は9日、停滞している米国と非核化協議を再開する用意があると表明した。また北朝鮮はこれまで、軍事力を行使して金正恩体制の転覆を図ることなどを提案し、同国に強硬な姿勢を取ってきたボルトン氏を「戦争狂」「人間のくず」などと、極端な表現で非難し続けてきた。複数の米政府高官によると、2月にベトナムのハノイで開催された2回目の米朝首脳会談が決裂したのも、ボルトン氏が原因だったという。

 
国際政治の専門家は、ボルトン氏が去ったのは米国が北朝鮮との交渉を再開する上でプラスに働く可能性があるとみている。ただ、北朝鮮に核兵器保有をあきらめさせるという米国の最終的な目的の達成が容易になるわけではないとくぎを刺す。

 
韓国・梨花女子大のリーフ・エリック・イーズリー教授は「(ボルトン氏解任という)このタイミングは、米国の対北朝鮮外交にとって好都合だろう。北朝鮮がボルトン氏を侮蔑してきたことは良く知られている。金正恩氏は国内政治向けにこの人事を自分たちの勝利だと決め打ちできる。それによって近く非核化協議が始まる確率が高まるだろう」と述べた。

 
米シンクタンク、センター・フォー・ザ・ナショナル・インタレストの北朝鮮専門家ハリー・カジャニス氏は、これでトランプ氏は体制転覆の戦争に反対して北朝鮮に外交的に働き掛ける路線への復帰に積極的な人物を新たな補佐官に起用できるようになったと指摘した。

 
実際、北朝鮮への外交的関与をずっと提唱している米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表が、ボルトン氏の後継候補の1人に浮上している。

 
一方、北朝鮮がボルトン氏とともに執ように批判し、トランプ氏に「もっと成熟した」交渉相手に代えるよう要求してきたのはポンペオ国務長官だ。

 
そのポンペオ氏は、ボルトン氏の解任後にホワイトハウスで記者団の取材に応じ、米国の外交姿勢に変化はないと強調した。「常に存在するのはトランプ大統領の政策だ。われわれは彼に最良の知見を提供し、理解し合ってきた。だが世界のどの国の指導者も、(外交チームの)誰か1人がいなくなったからトランプ氏の外交政策が大きく変わると想定するとは思わない」という。

 
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2019/09/47084.html