2019年10月11日

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インドネシア:大量浄水設備の導入を検討 ジャカルタ特別州 乾季が長期化 水不足が深刻に

インドネシア:大量浄水設備の導入を検討 ジャカルタ特別州 乾季が長期化 水不足が深刻に

ジャカルタ特別州が運営する水道会社「PAMジャヤ」が、ダムなどの水を大量に浄水するシステムの導入を検討していることがわかった。長期化する乾期で、同州の水不足が深刻化していることが契機で、同社では現在、大量に発生している水道管からの漏水も防止していく。気象庁(BMKG)によると現在、州内には、60日以上雨が降らない地域が存在。メンテン、ガンビル、クマヨランなど15の郡が特に水不足が深刻だという。地元メディアが報じた。

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同社のプリヤトノ・バンバン・ハルノウォ社長によると、州内の住民に供給される水道水は年々、徐々に増加。州人口に対することしの供給率は63・4%で、昨年から3%増加した。
  
だが、今回の水不足の経験などから同社は今後、長期的に水道水の供給率を上げる方針で、ダムや河川の水を大量に浄水加工できるろ過システム「SPAM」を導入したい意向だ。これが実現すると西ジャワ州プルワカルワ県のジャティルフル・ダムでは、1秒間に4千リットルの水道水を産出できるといい、同社は政府や地元企業と共同で事業を進める考えだ。
     
一方、同社では水道供給量を増やす上で、漏水についても問題視。水道管の結合部分の整備不良や水道管の破損、さらに水道管から違法に水を引く「盗水」などを原因に、全体の水道料に対する19年の漏水率は42%にも上った。同社は特別州政府の地方交付金(APBD)を財源に来年以降、約1兆7千億ルピアを投資し、漏水防止事業を開始。23年までに漏水率を36%、30年までにそれを26%まで下げたい考えだ。
  
当面の水不足に対して州災害対策局(BPBD)は9月、給水車63台と貯水槽134を準備。コールセンターを通じて、水の供給要請があった地区に給水車を派遣している。しかし、供給が実現しているのは一部地域という。(本間太郎)
   
◇ SPAM 
「飲料水管理システム」の略で、まず、池などで上澄みの水に凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)を混ぜて、土や砂を凝固。これを水底に沈ませて水のろ過を進めたうえ、さらにこの水を別の池(ろ過池)で浄水加工するなどして安全な水道水を大量に作り出すシステム。
 
ソース:https://www.jakartashimbun.com/free/detail/49723.html

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