2020年2月4日

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中国:江西省医師、レインコート着用で治療 物資不足 外国支援拒否

中国:江西省医師、レインコート着用で治療 物資不足 外国支援拒否

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大問題で、医療物資が不足しているにも関わらず、中国当局が外国政府や団体の支援の申し出を断っているのが明らかになった。一方、武漢市の紅十次会(赤十字社)は、新型肺炎の主要治療病院ではなく、特定の民間病院に優先的にマスクなどを支給し、批判が上がっている。

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米ラジオ・フリー・アジア(RFA)29日付によると、フィンランドに在住する中国人民主化活動家、李方氏が10数カ国の赤十字社に電子メールを送り、中国にマスクや防護服などの支援を行うよう要請した。しかし、各国の赤十字社は、「中国の赤十字社から援助の要請がなく、物資を輸送することができない」と返答した。
 
武漢市の新型肺炎防疫指揮部もこのほど、海外からの寄付を暫く受けないと発表した。中国当局の対応について、李方氏は「海外から物資を受け入れれば、より多くの人命を救えるのに」と批判した。
 
中国赤十字基金の元医療救助部長の任瑞紅氏はRFAの取材に対して、「中国の赤十字は半政府機関であるため、海外の援助を受け入れるのは簡単ではない」とした。任氏によると、中国当局が海外からの支援物資を受け入れる際、6~8%の管理費用を徴収するルールがあり、多くの政府部門の承認を得なければならない。「中国の官僚体制では、政府の危機管理能力が非常に弱い」とした。
 
中国では現在、新型肺炎の発生源である武漢市だけではなく、全国各地の病院や薬局で医療備品の不足が深刻化している。
 
1月27日、湖北省に隣接する江西省新余市人民医院はSNS上で、防護服、N95防護マスク、医療用ゴーグル、手術衣、検査キット、消毒液、赤外線体温測定器などの寄付を呼び掛けた。呼び掛け文とともに、レインコートを着た4人の医師の姿がある。防護服がなくなったため、同病院の医師らは防護服の代わりにレインコートを着て、医療活動を行っているという。
 
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2020/01/51286.html

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