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中国:無断外出した武漢市民、警備員に殴られ死亡 遺族「死因が新型肺炎にされた」

 
陳氏は米政府系メディア、ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に応じ、経緯を語った。同氏によると、1カ月にわたる封鎖措置でストレスが溜まった弟は2月22日深夜12時、友人らと飲みに行き、翌日の2時に団地の壁をよじ登って自宅に戻ろうとしたとき、警備員に発見され、暴行を受けた。
 
弟は帰宅後、家族に「捕まって殴られた」と答えていたが、次の日、意識がなくなった状態で自室で発見された。病院に搬送され、検査を受けた結果、脳に広範囲の出血が見つかった。同時に胸のCT検査も行ったところ、「新型肺炎の疑いがある」と医師は告げた。
 
病院は「新型肺炎の疑いによる死亡」とする死体検案書を作成したが、暴行による脳出血について触れなかった。遺体はすぐさま火葬された。
  
陳氏は、弟が新型肺炎で死亡したとの内容を否定している。「こちら(オランダ)の医師に胸部画像を見てもらうと、肺には影があるようには見えず、健康的だと聞いた」。弟の救急搬送には、町内会の職員たちが同乗し、家族は乗っていないという。
 
陳氏は、「町内会が医師を丸め込み、『肺炎で死亡した』と偽りの診断書を作成させたのだろう」と推測している。
 
陳氏の家族は「弟の死を海外で公にしてしまった」と陳氏の行動を批判したという。陳氏は家族が公安当局から脅迫を受けたと推測した。
 
陳忠和氏は1989年の天安門事件に参加、1998年に中国民主党を立ち上げ、中国の民主化運動に取り組んでいた。1999年に国家転覆罪で7年間の懲役を言い渡された。2011年にオランダへ渡った。
 
(大紀元:翻訳編集・佐渡道世)
 
ソース:https://www.epochtimes.jp/p/2020/03/52557.html