2021年6月30日

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フィリピン:前大統領ベニグノ(ノイノイ)・アキノⅢ世 死去

フィリピン:前大統領ベニグノ(ノイノイ)・アキノⅢ世 死去

第15代フィリピン共和国大統領ベニグノ・アキノⅢ世が、6月24日午前6時半マニラ首都圏ケソン市の病院で亡くなった。享年61であった。

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死因は糖尿病による腎臓疾患で、同氏は2年以上前から闘病生活を送っていた。

 
同氏の遺体は同日午後に火葬され、両親の墓の隣に埋葬される。

 
同氏は父親がマルコスによって暗殺された元上院議員、母親はマルコス独裁政権を倒した元大統領(コラソン・アキノ)という名門に生まれたが『ノイノイ』という愛称で知られるように気さくな人柄で知られている。

 
政治家のスタートは地元タルラック州選出の下院議員からで、3期9年を務めた後に2007年の改選数12人の上院選に出馬して当選。

 
2009年に母親が死亡すると、同氏は任期半ばながら支持者に押される形で2010年大統領選に出馬し、歴代大統領当選者の中で上位の得票率を得て地滑り的大勝をした。

 
在任中は世界的な好況に助けられてフィリピンの経済成長年率6~7%を維持し、アセアン加盟国で優等生とまで評価された。

 
また、中国の南シナ海支配に対して敢然と立ち向かい、国際仲介裁判所に中国の不法行為に対して訴訟を起こし完全勝利を勝ち取っている。

 
また、現在のドゥテルテ政権はミンダナオ和平は自らの手柄の様に宣伝しているが、2011年に成田空港で反政府イスラム組織の最高指導者と同氏が秘密会談を行い、ミンダナオ和平に道筋を付けたのが始まりである。

 
同氏の前の大統領のエストラダ、アロヨと2代続けて大統領が汚職で逮捕、訴追されたように、フィリピンの大統領職には常に汚職の影が付きまとっていたが、同氏はそういったことはなく任期を終え、派手なパフォーマンスはなかったが、清廉な大統領であったとの印象を残している。

 
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&config=&command=body&no=528

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