2018年3月20日

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世界の「汚職ランキング」が発表  フィリピンを含むASEAN諸国の腐敗が目立つ

世界の「汚職ランキング」が発表  フィリピンを含むASEAN諸国の腐敗が目立つ

その国の汚職度、腐敗を数値化して毎年発表している国際NGO『Transparency International』が2017年度の結果を公表した。

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※赤い色に近づく国ほど汚職度が高い
  
それによると、180の対象国及び地域の今回の平均点は43点で、フィリピンの得点は34点となり、前年より1点落とし順位は111位となった。
 
得点が多いほど腐敗度が低い国と認定されるが、フィリピンはドゥテルテ大統領就任後に、国内に蔓延る汚職役人の摘発を叫び効果が出ているようなニュースを流しているが、実態は少しも進まない状況が明らかになった。
  
2017年度の1位はニュージーランドの89点で、フィリピンはニュージーランドの半分以下の清廉度しかないことが分かったが、3分の2以上の国が50点以下であり、フィリピンだけを責めるのは酷との反論も政府関係者から上がっているが、どう言いつくろっても清廉には程遠いフィリピンであることは間違いない。
 
アセアン加盟国を見ると非常にばらつきがあり、シンガポール(84点)が監視国家の名に恥じない6位につけていて、最下位は中国の意のままで与党の独裁状態になっているカンボジアの161位(21点)。
 
その中国は77位(41点)と指導層は汚職問題に取り組むもののフィリピン同様、根絶は難しい。

しかし、香港が13位(77点)、中国と対抗する台湾が29位(63点)と高位に入っていて、中国の国ぐるみの構造的汚職が目立つ結果となった。
 
アセアン諸国はシンガポールを例外として下位に沈んでいて、辛うじてブルネイが32位(62点)に入るが、かなり落ちてマレイシアが62位(47点)、インドネシアとタイが同位の96位(37点)、ヴェトナム107位(35点)、フィリピン111位と続く。
 
130位にミャンマーが入っているが、得点は30点と低いものの、軍事政権時代の15点であった5年前から比べると得点は倍増し、スーチー指導の民主体制が着実に成果を上げていることが分かる。
  
ラオスが15点で135位となり、これは大国を気取るロシアと同点であった。
   
なお、日本は得点を1点上げたものの順位は昨年と同じ20位(72点)、アメリカ16位(75点)、韓国51位(54点)となり、日米韓が仮想敵国とする北朝鮮は下から数えた方が早い171位(17点)であった。

最下位の180位はソマリアで、わずか9点となり、国として機能していないのが裏付けられた。
 
ソース:http://www.ph-inside.com/news/board.php?board=news01&command=body&no=438&

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