2015年9月16日

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ブラジルで森林農業、日系流農法が伸展

ブラジルで森林農業、日系流農法が伸展

ブラジル北部にある日本人移住地、トメアスで森林農業(アグロフォレストリー)と呼ばれる農法が広がっていると9月13日付の日本経済新聞が報じた。

森林農業とは、収穫期が異なる様々な作物を森のような農地に植え、病害による作物の共倒れを防ぎ、安定した収入を得る手法である。また、これまで行われてきていた、環境への負荷の高い焼き畑農業の現象にも一役買っているという。

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実際に森林農業を行っているエジソン・コタスさんによると、かつては焼畑農業により、森を焼いてイモやトウモロコシを植え、収穫後に別の場所に移りまた森を焼くということを繰り返していたそう。豊作と不作の差は激しく、「出稼ぎをする必要もあった」と述べる。10年ほど前に日系人中心のトメアス総合農業協同組合(CAMTA)の講習会に出たのが転記となった。当初は果物とカカオなどの混色に戸惑いもあったという。
 
森林農法はトメアスの日系人農家が1980年代から徐々に確率。単一栽培による病害のまん延を防ぎ、収穫期が異なるということで、収入の均一化を図ることも可能となった。
 
トメアスはコショウ栽培でのもうけに期待して入植する日本人が多かったが、60年台後半からの病害で生産量が激減した過去がある。転換を迫られ、移民同士で協力や苦労を重ね、この手法を生み出した。
 
CAMTAには158の農家が所属するが、日系人以外の比率は約2割に高まった。地域全体を底上げし、焼き畑による森林喪失も抑える森林農業に日系人の知恵と努力が見て取れる。
 
参照元:日本経済新聞

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