花王「メリーズ」など、日本製紙おむつが中国で2倍の価格
中国で日本製の紙おむつが高値で売れている。その背景には、安全・安心を求める富裕層が高級品として買い求めていることがあり、中国で人気の花王「メリーズ」は日本国内の2倍近い価格で取引されている。中国では富裕層の増加が続いており、日本の高品質な製品を求める中間層が着実に増えている。日本から中国に輸出された紙おむつ類の量は2012年から3年間で約7倍に増加した。
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世界の紙おむつ市場は20年に約7兆円と現在より3割増えると予測されており、中国でも現在は都市部7~8割、内陸部5割にとどまっている普及率がさらに増加するとみられている。
現在は日本で生産したものを中国に輸出するのが主流だが、日用品はかさばるという理由から現地生産されるものが多く、紙おむつも将来的には現地生産が主流になると見られている。ユニ・チャームのように現地生産を増やしている日本の企業もあるが、日本製より価格帯が低く設定されることが多い。米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの欧米勢や地元メーカーの参入が相次ぐ中、日本製の需要を維持するためには、素材メーカーとの連携による製品性能の向上が必要となる。
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