海外から称賛止まない「ウォシュレット」、TOTOやLIXILが日本式トイレをアピール
海外で今、日本の温水洗浄便座「ウォシュレット」への称賛の声がやまない。訪日外国人観光客が急増したことにより、日本のトイレの認知が高まっているのである。日本食や日本酒に続き、日本式トイレも今、海外に誇れる文化の1つであることは間違いない。14日から開催された世界の衛生陶器メーカーが集う「ISH」で、TOTOとLIXILグループが世界に日本のトイレをアピールした。
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TOTOとLIXILグループは、世界の衛生陶器メーカーが集う「ISH(インターナショナル・サニタリー・アンド・ヒーティング)2017」(3月14~18日)に出展した。ドイツ・フランクフルトで開催された同国際見本市では、バス・トイレ・ビル・冷暖房・空調などに関する世界の衛生陶器メーカーが集まった。同社は日本の「ウォシュレット」機能付きトイレや、入浴文化を世界にアピールした。
現在、日本国内では約8割の普及率を誇る「ウォシュレット」。しかし、欧州では普及は大きく遅れ、1%にも満たないとの見方もある。そのため、日本のホテルやショッピングセンター内に設置されている「ウォシュレット」を体験した訪日した外国人観光客は、驚きを隠せない。「日本のトイレは素晴らしい」という称賛の声がやまない。欧州では普及が遅れているものの、シェアを伸ばす可能性は大いにある。
そこで、2008年に欧州進出を果たしたTOTOは、現在ブランド認知を広める段階にあるというが、「ウォシュレット」機能を筆頭に、汚れが付きにくい表面処理や節水効果の高い水流技術を前面に打ち出した。
また、LIXILは最新型便器を展示した。そして、LIXILは、独水栓金具大手の独グローエを買収しており、ブランドと販売網を確立した欧州企業を傘下に収めることで、市場開拓の足掛かりにする戦略だ。
拡大し続けるインバウンド市場に後押しされ、世界で人気を高めている日本食や日本酒に続き、日本式トイレがよりそのプレゼンスを世界で高めることに期待したい。
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