カンボジアのH&M発注縫製工場で多数が倒れる…が、問題は見つからず
国連機関からも高い評価を受けるプノンペンのH&Mの縫製工場で8月30日、労働者多数が倒れた。査察が行われたものの、問題は見つかっていない。
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Pur Senchey地区Choam Chao区のSao Sarith副区長は、Berry Apparel (Cambodia)工場で30日午前8時半頃に倒れた73人の労働者は、低血糖であったと述べた。
「低血糖でふらついており、他の労働者が倒れるのを見て自分も倒れてしまったようだ」と彼は述べた。
一方労働組合の代表は、睡眠不足と栄養不足を原因と見ている。
カンボジア自由労働者組合でこの工場を代表するChhun Sokhyは、「労働者の一人がふらつきを感じたため、病院に搬送された。これを見た他の労働者も怖くなり、次々と倒れたようだ」と述べた。
倒れた労働者は近くの診療所に運ばれた。そのうち64名の女性は午後4時の段階でもまだ治療を受けているとSokhy氏は述べた。
カンボジアは70万人以上の縫製労働者を擁する。労働者の集団昏倒はカンボジアでは珍しくないが、栄養不足、貧血、ショック、心霊、その他など原因とされるものは様々である。
Berry工場ではおよそ2750名が勤務しており、H&Mをはじめとする世界的ブランドに納品している。国連と世界銀行が創設した工場査察機関であるBetter Factories Cambodiaは昨年2月にこの工場の査察を行っており、問題なしとしている。
Sarith氏、Sokhy氏によると、30日に工場を査察した労働省及び市の担当者も問題なしと判断したという。
スウェーデンを本拠とし、世界に4500店舗を擁する衣料品チェーンであるH&Mは30日の事態を認め、カンボジア国内のチームが事態を確認し、原因究明を行っているとの文書を発表した。
「この事態を非常に深刻に受け止めている。縫製工場労働者の健康と安全は当然のことながら弊社の優先事項である」と同社は発表している。
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