2018年3月6日

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アフリカのモバイル関連ビジネスの行く先とは?

アフリカのモバイル関連ビジネスの行く先とは?

〜スタートアップと大手携帯会社とのエコシステム形成〜

2016年、サブサハラアフリカにおいて4億2千万人の携帯電話の契約者がおり、浸透率は43%である。つまり、人口の半数に近い人が携帯電話を持っていることになる。

この地域の2020年までのCAGR(年平均成長率)は6.1%であり、他地域の平均と比較すると約50%も高い成長率である。
そして、2020年までには、携帯電話の契約者は5億人以上となり、人口の半数以上が携帯電話を所持するだろうと予測されている。

アフリカでの携帯電話市場の成長が著しい中で、GSMAエコシステムアクセラレーターはアフリカの8つのスタートアップに約3700万円(US$349,000)を新たに投資することを発表した。

GSMAはイノベーションファンドを2016年の7月にスタートし、アフリカ・アジア市場で社会的、経済的なインパクトを起こすため、携帯電話のスタートアップに投資すると発表した。

結果、15のスタートアップが選ばれ、そのうちの8つがアフリカのスタートアップだ。
この記事では、そのうちの6社をピックアップし、ご紹介する。

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<ケニア発>
Lynk
メイドさん(家事手伝い)、職人、その他肉体労働者を有する企業と、彼らの力を必要とする家庭をつなげるデジタルプラットフォームを構築し、両者をつなぐサービスを提供。

<ナイジェリア発>
Farmcrowdy
一般人と企業が、農業プロジェクトに投資するためのオンラインプラットフォームを構築。

<ウガンダ発>
LipaMobile
学校の授業料の管理と支払いのためのシステムを提供。
学校に通う子供の親を対象にサービス提供している。

Ensibukko
銀行向けクラウドシステムを構築している。
利用者が貯蓄・預金がクラウド環境で簡単に出来る様にシステムをカスタマイズし、サービス提供している。

<セネガル発>
MaTontine
伝統的な貯蓄システム(トンチン年金法:共同出資者が死亡すると生存者に分配して長生者ほど配当が多くなる貯蓄方法)をデジタル化し、預金やその他金融サービスへのアクセスを促進するソリューションを提供している。

SudPay
中小・零細企業より、透明性を高く保ちながら納税してもらうためのシステムを、行政と連携して構築。
中小・零細企業は、モバイルサービスにて手軽に税金を支払うことが可能となる。

投資先企業には、多くのセクター(医療、保険、物流など)、様々なアフリカ地域が含まれている。
また、これらの企業は17のSDGsの問題のうち、13もの問題にターゲッティングしている。
幅広く広範囲に投資し、まずは芽が出る投資先を見極めたい、と思われる。

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GSMAはアフリカの8つのスタートアップに約3700万円(US$349,000)を新たに投資したが、1企業あたりの投資額は400万円〜500万円程度と大きくない額だ。

一方で、上記の投資とは別に、GSMAは大手携帯会社とスタートアップのエコシステムを支援している。
具体的には、モバイル関連スタートアップ向けに15か月間のサポートと、約3300万円の資金提供をしている。

GSMAがモバイル関連スタートアップ向けに、上記の様な手厚いサポートするのは何故だろうか?
それは、大手携帯会社がスタートアップとのエコシステムを構築出来た際に
・オープンイノベーションのプラットフォームとして機能し、大手携帯会社のイノベーション促進につながること
・スタートアップ各社が大手との取引実績を得て、ブランディングにつながること
・スタートアップのExit先が確保されること

といったメリットが挙げられる。

有機的なネットワーク構築によって、アフリカのモバイル関連ビジネスが更なる発展を遂げていくことが期待される。

参照: アンドアフリカ合同会社、コーポレートサイト

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http://andafrica.co.jp/

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