2018年7月11日

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フランス、$76Mのアフリカスタートアップ向けファンド発表

フランス、$76Mのアフリカスタートアップ向けファンド発表

2018年5月、フランス・パリにて「Viva Technology」が開催された。
「viva technology」 は、テクノロジー領域のスタートアップおよび研究者のためのカンファレンスで、毎年5月に開催されている。
当該カンファレンスにおいて、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、アフリカ全土におけるデジタル領域ビジネスの成長促進を目的としたファンドの組成を発表した。

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ファンド規模は$76 Million(約84億円)で、フランス開発局(AFD)が指揮を執る計画だ。
https://www.afd.fr/fr
 
 
ファンド名称は「デジタル・アフリカ・イニシアティブ」。
https://digital-africa.tech/en/
 
アフリカのデジタル領域スタートアップのためのコラボレーション促進と知識共有を狙いとして掲げている。
具体的には、金銭支援の情報のデータベース共有、イベント企画、資金調達の斡旋、などのプラットフォームを提供する。
 
マクロン大統領は、これまで隔たりのあった、アフリカのフランス語圏と英語圏についても言及している。
「これまでは言語圏によりアプローチの違いがあった。しかしこれからはアフリカ全体の成長を支えるための包括的な戦略が必要だ。」
「アフリカにいる全ての起業家が、このイニシアティブに加わることを願っている。」
 
さらに、フランスがアフリカのデジタル領域スタートアップの先導指揮を取っていく姿勢も見せた。
「アフリカ全土のスタートアップをさらに発展させるのが当該イニシアティブの目的で、アフリカのスタートアップの資金調達における中心的な役割をフランスが担う。」
 
加えて、今回のファンド組成の背景として、民間の金融機関への苦言も添えられた。
「アフリカのスタートアップは爆発的な成長に必要なエネルギーを持っているが、フランスを含む先進国の金融機関は起業家のニーズに応えきれていない。(スピードが)遅すぎるし、躊躇している様に見える。」
 
上記の状況から、政府機関であるAFDがアフリカの起業家の資金需要に応えていく格好だ。
 
今後数週間のうちに、当該イニシアティブより、1件あたり30,000ユーロ(US$35,000)〜50,000ユーロ(US$58,600)の小規模資金が提供(投資または融資)される。
 
アフリカのデジタル領域スタートアップは存在感を増していくと見込まれるが、その主導権を握るべく、フランスが動き出した。
フランス語圏に重点的に注力する従来までのやり方ではなく、英語圏の国々も含めて先導していく構えだ。
アフリカ市場を席巻すべく各国が動き出している。
直接投資を見れば、アメリカ、イギリス、フランス、中国、の順だ(日本はドイツの次で6位)。
 
 
参考:「各国の対アフリカ直接投資残高」

※出所:JETRO「アフリカビジネス・投資セミナー」2016年3月3日発表資料のデータを基にアンドアフリカ作成 
 
 
今回のマクロン大統領の発表は、今後のアフリカ市場におけるフランスの更なるプレゼンス拡大の兆候だろうか。
今後、フランスのアフリカ投資動向から目が離せない。
 
 
 
出所:アンドアフリカ合同会社、ウェブサイト

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http://andafrica.co.jp/

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